車で出かけると必要になることの多い駐車場の料金。買い物の際は店舗での購入金額に応じて駐車料金がサービスされる場合がありますが、「駐車料金のために購入の予定がなかったものまで買うのは無駄」と生活コストコンサルタントの生方正さんはいいます。しかし、あるひと手間で、デパートの駐車場代を浮かせる方法があるそうです。
* * *
駐車場サービスのために不要な買い物をするのは無駄
もともと買い物の予定で訪れた場合は購入金額に応じて駐車場代がサービスになることがほとんどですが、例えば近くの施設に用事があり、デパートではウインドーショッピングの予定しかないときに、駐車場のために不要なものをわざわざ買うのは無駄といえます。
商品券の購入も駐車場サービスの対象になる
そんなときは、デパートではサービスカウンターで商品券を購入しましょう。意外と知らない人も多いのですが、商品券の購入も駐車場サービスの対象になることがほとんどなのです。また、デパートに限らず、応用としてQUOカードやギフトカードなどのプリペイドカード等が販売されている店舗でも応用できる可能性が高いです。
金券ショップの買い取り率が95%以上なら差額は100円以下
例えば、2000円分の買い物で2時間無料になる駐車場ならば、2000円分もしくは買い物と合算して不足分を購入。商品券は、次回の買い物で使っても駐車場サービスの対象になりますし、不要になったら金券ショップに売ってもいいでしょう。
金券ショップに売った場合、購入金額と買い取り金額の差額が駐車場にかかった費用になります。一例として、1時間600円の駐車場に2時間停めて駐車料金が1200円になったとします。2時間分で2000円分の商品券を購入し、駐車場代は無料に。
大手金券ショップの「チケットレンジャー」では、「全国百貨店共通商品券」1000円券を98.1%(2023年2月27日現在)で買い取りしているので(https://www.ticketlife.jp/shopprice/shinjukunishiguchi/kaitori/depart-hyakkatenshouhinken/)、こちらに売った場合の差額は38円となります。買い取り価格率が95%だとしても、駐車料金は100円で済むのです。
購入金額が不足している場合は商品券で商品を購入
駐車場サービスを受けたいのに、購入予定の商品が対象金額に満たない場合にも、商品券を使った方法が応用できます。
2000円分のレシートが必要だけれども欲しい商品が1200円だった場合、まず1000円分の商品券を買い、その商品券で商品を買います。商品券を購入したレシートと商品を購入したレシートを合算すると2200円となり、駐車場無料の適用金額を達成できるのです(店舗によっては適用されない場合があります)。
ただし、駐車サービスの有無、商品券購入で該当するのかを確認してから実践しましょう。
駐車場代が無料になるデパートのクレジットカードを作る
もうひとつ、よく行く百貨店がある場合は、デパートのクレジットカードに入会することで、駐車場利用が無料になるサービスがついている場合があります。
例えば、三越伊勢丹グループの「エムアイカードプラスゴールド」はカード提示で駐車場料金が1回分3時間無料となります。年会費が1万1000円(初年度は無料)かかりますが、グループのデパートで使える4200円分のクーポンが毎年届いたり、対象店舗でのポイント還元率がアップしたりと、特典もあるので利用頻度に応じて検討してみてもいいでしょう。
◆教えてくれたのは:生活コスト削減コンサルタント・生方正さん
うぶかた・ただし。明治大学サービス創新研究所研究員。高校卒業後に海上自衛隊に入隊。勤務の傍ら節約術を駆使しながら、国内株式、金の現物買い、在日米軍に対する不動産投資などを行い、40代で2億円の資産を築いた。現在は生活コスト削減コンサルタントと南極講演家として、メディアで活躍中。著書に『高卒自衛官が実現した40代で資産2億円をつくる方法』(あさ出版)、『攻めの節約』(WAVE出版)など。
構成/原田健生