ライフ

流行色「イエロー」を派手に見せず上品に見せるには? アラフィフが着こなすコツをスタイリストが伝授

黄色いパンツとジャケットとスニーカーを身に着け白いバッグをもった人の胸から下
今年の流行色の「イエロー」。派手なイメージもあるが、アラフィフが取り入れるならどんな取り入れ方がベストか(Ph/イメージマート)
写真3枚

2023年のトレンドカラーであるイエロー。コーディネートにプラスすると一気に春らしい雰囲気になる色ですが、「大人女性にはちょっと派手?」という心配も。そこで、パーソナルスタイリストの杉山律子さんに大人が上品にイエローを着こなすコツを教えてもらいました。

春のコーデにはライトトーンのイエローがおすすめ

コーディネートをパッと明るい印象にしてくれるイエローは今春のトレンドカラーですが、大人女性が取り入れるにはどんなイエローを選ぶとよいのでしょうか。

「イエローに派手なイメージを持つ人もいるようですが、実は原色の中では大人女性が取り入れやすい色です。着る人を選ばず、健康的に見せてくれますよ。

イエローといっても渋みのあるものからビビットなものなどいろいろな色がありますが、春におすすめなのはビビットな黄色に少し白を加えたようなライトトーン。軽やかで春らしい雰囲気が演出できます。また、シアー素材のアイテムだと色がライトになるので、シアー素材もおすすめです」(杉山さん・以下同)

ライトグレーと合わせると上品な大人コーデに

華やかなイメージのイエローは、どんな色のアイテムと合わせると上品な印象になるのでしょうか。大人女性におすすめの色の組み合わせは?

「黒などのパキッとした色と合わせると派手に見えてしまうので、大人女性はグレーやベージュなどベーシックな中間色と合わせるのがコツ。上品で落ち着いた雰囲気になります。中でもライトグレーやグレージュと合わせると、春らしいコーデになるのでおすすめです。

ベーシックな中間色にはグレーやベージュ、トープ、カーキなどがありますが、カーキはイエローの派手さを引き立ててしまうので大人女性は避けたほうが無難かもしれませんね」

コンパクトなトップスでイエローを取り入れるとバランスよく決まる

「着る人を健康的に見せてくれるイエローは、トップスに持ってくるのがおすすめ」と杉山さん。ただし、上品に見せるためにはちょっとしたコツが必要です。

黄色のトップスにライトグレーのロングスカート、白いバッグと靴をはいた女性のイラスト
明るめのイエローをトップスで取り入れ、ライトグレーを合わせて上品に(イラスト/飛鳥幸子)
写真3枚

「イエローはアクセントカラーとして使うとキレイにまとめることができます。アクセントカラーですから、コーデの中で占める面積がいちばん大きくならないようにするのがポイント。ですからボトムスよりもトップスに持ってきたほうが全体のバランスも取りやすくなります。トップスも比較的コンパクトなデザインを選ぶといいでしょう。

イエローをオーバーサイズのシャツで取り入れる場合は、前ボタンを開けて中に仕込んだ白いインナーを見せるとイエローが中和されます。

小物でイエローを取り入れる場合は、少し注意が必要。イエローに限らずですが、ピンクやグリーンなどのキレイな色は、バッグや靴で取り入れると若作りしているような印象になる危険もあります。スカーフでさりげなく取り入れるほうが上品にまとまりますよ」

実は大人女性でも取り入れやすいイエロー。杉山さんのアドバイスを参考に、大人女性らしい上品なコーデで春らしいファッションを楽しみましょう。

◆教えてくれたのは:パーソナルスタイリスト・杉山律子さん

白いトップスを着たパーソナルスタイリストの杉山律子さん
パーソナルスタイリストの杉山律子さん(Ph/黒石あみ)
写真3枚

一般社団法人スタイリストマスター認定協会代表。映画や広告、音楽業界など幅広い分野でスタイリストとして活躍後、結婚・出産を経て、2016年よりパーソナルスタイリストとして活動開始。ファッション講座やプロ認定講座を開催。顔立ちや体型、に合わせたスタイルの提案に定評がある。新著に『シンプルにはじめる 大人の着こなし入門 プロが教えるセオリー&アイデア』(翔泳社)が発売されたばかり。https://ameblo.jp/stylejiyugaoka719

取材・文/青山貴子

●ワンカラーコーデの“間延び”問題を解決!おしゃれ化する「白」の使い方をスタイリストが指南

●アラフィフでも失敗しない!「色は黒やネイビー」「ロゴ入りは避ける」などスウェットトップスをおしゃれに見せるコツ