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暑い夏にスポットクーラーは”使える”? 買う前に知っておきたい注意点を家電ライターが解説

アイリスオーヤマ『コンパクトクーラー ICA-0301G』が置いてある書斎
気軽に導入しやすい、工事不要の「スポットクーラー」買う前に知っておくべきこととは?(写真はアイリスオーヤマ『コンパクトクーラー ICA-0301G』)
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酷暑が続くこの時期、室内ではエアコンを適切に使うよう推奨されています。ただ、どうしてもエアコンが導入できない部屋もあるでしょう。そこでいま注目されているのが、「もう1台のクーラー」として気軽に導入しやすい、工事不要の「スポットクーラー」です。どんな仕組みで、買う前にどんな注意点が必要か、家電ライターの田中真紀子さんに聞きました。

設置工事が不要で、買ってすぐに使える

まず、スポットクーラーとはどういうものか、その仕組みから教えてもらいます。

シロカ『除湿機能付きポータルクーラー』が置いてある和室
設置工事が不要で、使いたい場所に移動して使えるコンパクトタイプのエアコン。写真はシロカ『除湿機能付きポータルクーラー』
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「スポットクーラーとは、設置工事が不要で、使いたい場所に移動して使えるコンパクトタイプのエアコンです。一般的には、壁掛けエアコンと同じくコンプレッサーを搭載し、本体内部で冷やした空気を吹き出します。

壁掛けエアコンと根本的に異なるのは、室外機がないこと。エアコン冷房は、空気から熱を取り除いて冷たい空気を作り出し、取り除いた熱は室外機から捨てていますが、スポットクーラーは背面から排熱するため、前から冷たい空気、後ろから熱い空気を出すことになります」(田中さん・以下同)

買う前に確認すべきこと、買ってから後悔しがちなこと

今はインターネットで簡単に買えますが、購入ボタンを押す前に知っておきたいのが、スポットクーラーの注意点です。

注意1:本体の重さ

アイリスオーヤマ『コンパクトクーラー ICA-0301G』を運んでいる人の腰から下
アイリスオーヤマ『コンパクトクーラー ICA-0301G』は、本体重量は12.5kgと重いが、キャスター付きで、水平移動は問題なし
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「コンプレッサーを搭載しているので、見た目以上に重いことが多いです。中には卓上に置けるコンパクトタイプもありますが、一般的には10~30kg前後。特に本体が大きくなると、移動も大変なので、キャスターがついているか確認しましょう」

注意2:涼しさは壁掛けに劣る

気になるのが、どれくらい涼しくなるのか。

「スポットクーラーという名前のとおり、近くにいる人のまわりを中心に涼しくできるものなので、エアコンほどの効果は期待できません。その温度も、多くの製品が現在の室温より7~8℃低い冷風を出しますが、壁掛けエアコンは10~15℃低い温度を出すとされているので、当然ながら冷却機能も劣ります。

ただし排熱ダクトを取り付け、窓にもパネルを設置して常に窓の外から排熱できるよう設置する大型タイプなら、4畳半~6畳程度の部屋でエアコンとして使用できます」

注意3:置き場所にも工夫が必要

3つ目が、置き場所の問題です。

シロカ『除湿機能付きポータルクーラー』の排気ダクト部分
シロカ『除湿機能付きポータルクーラー』は、排気ダクト付きなので、窓やドアの外から排出できる
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「背面から排気を出す構造上、背面側は暑く感じますので、置き場所にも工夫が必要です。狭い空間では、冷気と暖気が同時にこもって冷房効果を感じにくくなる場合ありますので、この場合も可能であれば付属の排気ダクトを取り付け、窓やドアの外から排出するようにしましょう」

注意4:排水の手間がかかる

4つ目が、使用中に一定の手間がかかる点です。

シロカ『除湿機能付きポータルクーラー』の裏側
シロカ『除湿機能付きポータルクーラー』は、排水タンク付きタイプ
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「本体には、『ドレン水』という、エアコンが空気を冷やす際に熱交換器に付着した水滴が溜まります。そのため、適宜排水が必要になります。タンクに溜まるタイプはタンクを外して捨てるほか、付属のホースを取り付けて容器などに連続排水させる方法があります。また中にはドレン水を内部で蒸発させる『ノンドレン式』もあります。」

留守中、ペットのためにスポットクーラーをつけっぱなしにしておくという人もいるでしょう。そうなるとドレン水が溜まって自動停止してしまう場合も。心配な場合は、ドレン水を連続排水させるか、ノンドレン式を選ぶと安心です。

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