「残暑」とは本来、9月23日の秋分前後まで厳しい暑さが続くことを意味する。ところが、記録的な気温の高さだったこの夏は、秋分を大きく過ぎて10月下旬まで「真夏日」が残った。園遊
会が開催された10月30日も、会場となった赤坂御苑(東京・元赤坂)の気温は20℃を超えるまで上昇した。
宮内庁は、園遊会翌日の31日、複数の招待客が体調を崩したことを明らかにした。天皇皇后両陛下は、当事者にお見舞いを伝えるよう希望されたという。
「園遊会は、毎年春と秋の2回開催されます。この秋はパリ五輪・パラリンピックのメダリストらをはじめ、各界の功績者など約1400人が招かれました。
また、立法、行政、司法各機関の要人や都道府県の知事などとその配偶者も招待されているため、平均年齢は高くなりがちです。着慣れない燕尾服や袴、着物の人も多い。そういった招待客にとっては、季節外れの暑さは堪えたでしょう」(皇室記者)
コロナ禍によって休止されていた食事の提供が6年ぶりに再開されるなど、少しずつ本来の形式に戻りつつある園遊会。しかし今回、異例の対応も取られていた。
「令和になってから、今回が4度目の開催です。過去3回の式次第と比べると、今回は、陛下を先頭に皇族方が招待客と歓談される予定時刻が『30分前倒し』で進められたのです。
宮内庁は表向きには、“日没の時間を考慮したため”と説明しました。ただ、実際には両陛下のご歓談スタイルだと時間がかかってしまい、『時間オーバー』が繰り返されてきたことへの対応策だったようです」(前出・皇室記者)
※女性セブン2024年11月21日号