
ひとり旅や女子旅、夫婦旅もいいけれど、ときには親子水いらず、母と娘で早春の旅へ–––。日本はじまりの地とされる古都・奈良はいま、1300年を誇る悠久の歴史に新しい魅力が加わっている。かつて訪れた人も、初めての人も、歴史と未来がつながる新感覚の大和路を旅しよう。
築130年の酒蔵がよみがえる地元野菜を使った料理も絶品
歴史ある街は、古都の景観を残しつつ新しい息吹も吹き込まれている。築130年の酒蔵をリノベーションしたホテル『NIPPONIA HOTEL 奈良 ならまち』は、どこかなつかしさを残しつつスタイリッシュさがあり、母も娘も落ち着く空間で、非日常的な滞在が叶う。
明治元年創業の『奈良豊澤酒造』の酒蔵を改修し、全8室ある客室はどれも違った趣きに。客室の冷蔵庫には豊澤酒造の日本酒が常備され、檜風呂には入浴剤として酒粕が置かれ、まさに“酒ホテル”がコンセプト。通り土間を改修したレストランでは、大和牛や大和野菜など、地産地消にこだわった奈良の美味に出合える。1室2名 朝食付き 4万8730円〜(1名)





DATA
NIPPONIA HOTEL 奈良 ならまち
奈良県奈良市西城戸町4
0120-210-289
吉野杉の香りと温もりに包まれ癒やされながら親子の会話も弾む
奈良公園にほど近く、木々に囲まれて佇むホテル「セトレならまち」は建物から家具に至るまで、木材はすべて吉野杉を使用し、奈良の森をイメージ。ラウンジでは枝垂れ桜の絶景とともに、お酒などのドリンクやフードを楽しめる。朝食は奈良特産の曽爾米に日本酒を加えて炊くふっくらおむすびを。1室2名 朝食付き 2万3000円~(1名)


DATA
セトレ ならまち
奈良県奈良市高畑町1118
0742-23-2226
古人の知恵が詰まった蚊帳を現代の暮らしに合わせて
古都に残る伝統文化も時代に合わせてアレンジし、継承されている。大正10年創業の「ならまちふきん」は、奈良特産の蚊帳をふきんやストールなど現代風にアレンジ。麻糸の自然な風合いが美しく、一枚ずつ丁寧に染色から加工まで行う。布巾は速乾性に優れ、丈夫で長持ち。お土産にも大人気だ。



ならまちふきん 染 480円。
DATA
吉田蚊帳
奈良県奈良市芝新屋町1
0742-23-3381
「奈良の人たちは、古き良き暮らしの中にモダンな雰囲気を上手に溶け込ませていて、歩くだけで新たな発見がありました。かつて訪れた奈良とはまったく違う魅力に驚きもあり、伝統と新しさを娘と楽しめてとてもいい旅になりますね」(音無さん)
提供/JR東海 取材・文/岸綾香 撮影/深澤慎平
■奈良に行くには「東海道新幹線」で京都乗り換えが便利!
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