
積雪をともなう寒波のせいで手足の先まで冷えきってしまう。そんなときに頼りになるのがカイロ。ただ体を温めるだけでなく、実は貼る場所を工夫するだけでやせやすい体になるほか、驚きの効果がたくさんあった!
カイロで温めることで女性の悩みが解消
不眠やむくみ、冷え症、生理痛、頻尿・尿漏れなど、加齢とともに深刻化する女性の悩みは体の冷えが大きな要因のひとつ。「カイロで温めることで悩みが解消する」と言うのは、女性ホルモン研究家で鍼灸師の森田真理さんだ。
「私が鍼灸サロンで接している患者さんのなかには、カイロをうまく使ったことでよく眠れるようになった、重い生理痛がなくなった、むくみが取れた、頻尿が改善したというかたはとても多いです」
私たちが願ってやまない“やせ体質”も、カイロを使うことで手に入れることができるという。
「体が冷えている人は内臓が冷たくなり、体が『蓄えモード』になってしまうんです。内臓の温度が1℃下がると基礎代謝による消費カロリーが144〜180kcal減ってしまう。1か月に1.5kgのペースで太ってしまう計算です。
カイロで内臓を温めることで代謝が上がると、やせやすい体に変えることができる。3週間くらい続けると冷えにくくなり、1〜2か月でやせる土壌ができてきます」(森田さん・以下同)
冷えの解消には入浴がおすすめされがちだが、カイロは入浴よりも優れた点があると、森田さんは続ける。
「たしかに体全体の深部まで温めるにはお風呂が効果的ですが、寝る前に1日に1回入るだけだとその機会が少ない。それに比べてカイロは外出中や仕事中にも貼ることができるので、一日中温め続けることが可能で即効性があります」
女性の悩みに関係の深いツボ
カイロをうまく使うためのコツは2つ。
「まずは、お腹側と背中側に2枚のカイロで挟み撃ちして貼るのがポイントです。次に意識したいのは、効果的に体を温めるために太い血管が集まっている場所に貼ること。体のツボと呼ばれる場所には血管や神経が集まっているので、狙う効果によって貼る場所を変えましょう」
人体には数多くのツボがあるなかで、まず知っておくべきは女性の悩み全般に関係がある「仙骨」だ。
「女性の骨盤のなかには子宮、直腸、膀胱と3つの臓器が詰まっています。骨盤内は血流が悪くなりやすいので、下半身の冷えや便秘、頻尿などの不調を招いてしまう。お腹の調子が悪い、膀胱炎になりやすい、子宮に既往歴があるといったかたはここを温めるといいです。また、仙骨の周辺には副交感神経の束が集まっているので、温めることで優位になり、体がリラックス状態になって入眠を助けます」
この仙骨と合わせてカイロで挟み撃ちしたいのが「丹田」だという。
「生命力を上げたり、体の元気を作るツボといわれています。冷えによる下痢や生理痛、免疫力低下などの改善が期待できる。仙骨と丹田にカイロを貼ると、効果的に体を温められます」
腎臓の働きに関係が深い「腎兪」も、女性の体にとっては重要なツボだ。
「加齢で腎臓の働きが弱まると疲れやすくなり、ひざや腰が痛くなったり、乾燥肌、頻尿や尿漏れ、白髪、めまいといった『腎虚』といわれる症状が出てきます。腎虚は冷えで悪化するので、腎兪をカイロで温めることで、これらの症状が緩和され体が楽になります」
また、4000年以上前から伝えられているというツボ「命門」もおすすめだ。
「『生命の門』という意味で、生命力が集まる大事なツボです。東洋医学では古来からアンチエイジングや腰痛に効く『特効穴』といわれています」

さまざまな効果が期待されるカイロだが、注意点もある。
「肌に直接貼ると低温やけどの可能性があるので、必ず肌着の上から貼ってください。同様に、就寝中に貼るのも低温やけどのリスクが高いです。また、心臓の周りに貼ると気分が悪くなったり、動悸やめまい、吐き気が起こることがあるので注意しましょう」
カイロをうまく使い体を温めて、寒い冬を乗り切ってほしい。
※女性セブン2026年2月19・26日号