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「ほんとにぼくは運がよかったんです」森本レオさん、別居妻から仕送り20万円の晩年 亡くなる2週間前に語っていた近況と理想の最期

9月4日、自宅マンションで亡くなった森本レオさん
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「2、3週間ほど前にスーパーの袋をぶら下げて商店街を歩く姿を見かけたばかり。挨拶すると『お互い体には気をつけましょう』なんて言ってね。前と比べて、体はずいぶん細くなったけど、弱ってる感じもなかったから訃報には驚いた。鷹揚で気取ったところがなく、誰からも好かれる素敵な人だったよ」(近隣住民)

 あの“癒し系”のほのぼのボイスはもう聞けない。温もりのある語り口でナレーターとして人気を博し、名脇役としても活躍した森本レオさんが9月4日、東京・高円寺の自宅マンションで亡くなった。享年83。所属事務所が公表した死因は「原因不明の突然死」。葬儀は家族のみで執り行われ、「とても穏やかな」旅立ちだったという。

 若い頃は酒とたばこ、麻雀を愛し、本人いわく“不摂生”な生活を送っていたが、67才のときに心筋梗塞で倒れて以来、禁酒と禁煙、減塩に取り組む慎ましい日々を過ごしていた。

「朝に飲む青汁と散歩が日課。2年前に病気で寝込んだことはあったものの、8月末に『クイズプレゼンバラエティーQさま!!』(テレビ朝日系)のナレーション録りを普段通りに行っていたこともあり、予期せぬ突然の訃報に周囲は言葉を失っています」(テレビ局関係者)

 森本さんは日本大学芸術学部出身。知人のディレクターに誘われるがまま役者の道に進み、深夜ラジオでの耳に心地よい美声が人気を集めた。

「俳優としてはドラマ『ロングバケーション』や『ショムニ』シリーズ(いずれもフジテレビ系)などで独特な存在感を発揮し、『きかんしゃトーマス』(当時フジテレビ系)のナレーションなどで世代を超えて親しまれていました。

 一方で、2002年に年下女性との不倫関係を報じられた際は、『異文化交流みたいなもの』とコメント。男女関係の向こう側にある“人類の歴史に惹かれる”などと浮世離れした持論を開陳し、世間を驚かせました」(芸能関係者)

 故郷の名古屋で暮らす元女優の妻と結婚したのは1971年。1男1女をもうけたが、高円寺の風情ある街並みを気に入っていた森本さんは、50年以上にわたって単身暮らしを続けた。

「家族との関係は良好だったようですが、晩年は1LDKの小さなマンションにひとりで住んでいました。家計の管理は奥さんに任せて、毎月20万円ほどの仕送りを生活費にしていたそうです。『なるべくお金を使わずに早く死んでいくのがいまのテーマ』と語り、奥さんから『あまり粘らないで』と言われたことを冗談半分に明かしたこともありました」(前出・芸能関係者)

 亡くなる2週間ほど前、森本さんは『NEWSポストセブン』の取材に対し、淡々とした様子で近況を明かしていた。

「元気なふりはしていますけど、13年前に死にかけたので病院には毎月行って、だましだましやっています。いまは声の仕事だけで『Qさま!!』がすごく優しくしてくれてね。元気なうちに引退しようと思ったら(仕事の)声がかかって、ありがたいことに老け込まなくてすみますよ」

 チェックのシャツに茶色の帽子、使い込んだショルダーバッグを肩にかけ、達観したようにそう語った森本さん。理想の最期について聞かれると、いたずらっぽく微笑んでこう口にした。

「テレビを見ながら笑って、ふっと息絶えたり、散歩の途中でベンチに座って、寝たまま逝っちゃえばいいなぁと思いますね(笑い)。人生を振り返ると、ほんとにぼくは運がよかったんですよ。役者にしてもらい、レコードも出させてもらって……」

 最後に「ごめん、めまいがしてきちゃった」とつぶやくと、小さく手を振り、住み慣れたマンションに帰って行った。“あるがまま”を貫いた森本さんらしい、穏やかで潔い幕引きだった。

※女性セブン2026年10月1・8日号

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