家の中で一番汚れる場所と言ってもいいのがトイレ。嫌なニオイや黒ずみに困っているなら、YouTubeのチャンネル登録者数21万人超えの“お掃除職人”きよきよさんの掃除術を試してみてください。著書『やみつき掃除術 市販洗剤4本で感動的に汚れが落ちて家じゅう試したくなる！』（SBクリエイティブ）には、トイレはもちろん、キッチンやお風呂などをきれいにできる掃除術が満載。その中から、トイレ掃除のワザを教えもらいました。
トイレは黒い“サボったリング”と黄ばみ、2つの汚れが混在
トイレは家でもっとも厄が溜まりやすい場所だからこそ、きれいにするとパワースポットになると言われています。でも家の中で一番汚れやすい場所かもしれません。
「汚れの原因は尿石や黒カビ。尿石は尿の水分が蒸発してカルシウムが固まったものですが、便器のフチだけじゃなく、床や壁にも付着しています。そしてトイレ掃除をサボった証拠に現れるのが、便器の中の黒い輪、俗にいう“サボったリング”です。この正体は黒カビです」（きよきよさん・以下同）
ブラシ不要で汚れもニオイも撃退！
トイレ掃除をサボっていると現れる “サボったリング”ですが、ブラシで掃除している人、多いのではないでしょうか？ きよきよさんはブラシを使わずに便器をピカピカに、あたかも新品状態に変身させるアイテムを使うそうです。
「必要なのは陶器の洗浄パッド『こすってクリーン』とゴム手袋だけ。まずは、便器に溜まっている水を流し、こすってクリーンで磨きます。便器内の水が溜まったところの黒い輪ジミは、流したあとに戻ってくる水を手で押し戻してから、磨きます。
ブラシだと、便器のカーブ面を磨くときに、力を入れにくく、便器内の曇り汚れまですっきり落とすことが難しいことも。それに、放置しておくと黒カビの温床になります。メンテナンス面で考えても、ブラシより手袋のほうが洗いやすいし干しやすく、掃除の仕上がりだけじゃなく、手入れの面でも、ブラシ不要のトイレ掃除はおすすめです」
便器をきれいにしたのにする嫌なニオイ、隠れた汚れが原因かも
トイレ掃除をこまめにしているのに、嫌なニオイが残っていて、芳香剤でごまかしているというパターンも多いようです。一見きれいなトイレも実は汚れている箇所があるときよきよさんは断言。
「普段は目に見えない、便座と便器本体の接合部分。この隙間には、温水洗浄便座のノズルからの水ハネ、尿ハネなどが入り込んで変色したり、汚れがこびりついていることも。これが嫌なニオイの原因になっているということがよくあります。面倒かもしれませんが、便座を外して掃除しましょう。
外し方は、着脱ボタンを押すタイプ、ロックレバーを引くタイプ、ネジをゆるめて外すタイプなどさまざまです。便座を便器本体から外したら、便座カバーはトイレ用のお掃除シートで拭くか、汚れがひどい場合は浴室に持っていき、中性洗剤で洗いましょう。
便座側についた汚れもシートで拭き取ります。温水洗浄便座には脱臭フィルターがついていて、ここが汚れてニオイの原因になっていることもあるので、汚れていたら拭き取りを忘れずに」
◆教えてくれたのは：お掃除職人・きよきよさん
ハウスクリーニング、ビルの清掃、ショッピングセンターの清掃などさまざまな場所でのお掃除を約34年間経験してきたお掃除のプロ。2016年に始めたYouTubeは、チャンネル登録者数21万人超え、総再生回数は2200万回超え（2021年12月現在）で、毎週金曜日更新の動画は、一般の人だけでなく、同業者からも支持されている。https://www.youtube.com/channel/UCOb2mSJVXt_Aw2pAyj3Glgw/about