ライフ

夏の定番「かごバッグ」 大人女性におすすめのおしゃれな取り入れ方をスタイリストが伝授

丸みを帯びたかごバッグ
ほっこりテイストのデザインが多いかごバッグ。アラフィフに似合うデザインと合わせ方は?(Ph/イメージマート)
写真4枚

「かごバッグ」といえば、夏気分を盛り上げ、おしゃれ度を高めてくれるアイテムのひとつ。ですが、ほっこり感のあるカジュアルテイストやナチュラルテイストのデザインも多く、大人女性が取り入れるにはちょっとしたコツが必要です。そこで、かごバッグの選び方やコーデのポイントをパーソナルスタイリストの杉山律子さんに教えてもらいました。

大人女性にとってナチュラルカラーのストロー系は難易度高め

かごバッグというと、ストロー素材のほっこり系デザインを思い浮かベる人が多いかもしれませんが、ナチュラルテイストのかごバッグはアラフィフの大人女性にも似合うのでしょうか?

「ストロー素材のかごバッグは、コロンとした丸みを帯びた形のものを選ぶと大人女性にはほっこりしすぎになってしまい、ナチュラル志向なファッションに見えたり、幼く見えたりしてしまいます。また、ものによっては安っぽく見えてしまうことも。加えて色がベージュなどの中間色になりがちなので、コーデに取り入れるのが難しいアイテムと言えます」(杉山さん・以下同)

おすすめは白×黒モノトーンのかごバッグ

そんな中でも、杉山さんが大人女性におすすめするのが白×黒のモノトーンの四角いかごバッグ。『ディミヌティーボ』というブランドのものが特に理想形だと言います。

ZOZOTOWNのかごバッグのページ
ZOZOTOWNの「ディミヌティーボ」商品検索結果ページより
写真4枚

「『ディミヌティーボ』のかごバッグは、織物職人によるハンドメイドでいろいろな柄のデザインがあるのですが、使いやすいのは白ベースに黒の幾何学模様がはいっているもの。白と黒のモノトーンですが、白がベースになっているものを選ぶとコーディネートに抜け感が出ます。

モノトーンではない色を使ったデザインもありますが、白ベースに黒で模様がはいったタイプならコーデにも取り入れやすく失敗は少ないと思います。形も四角や長方形など角ばったデザインなので、大人女性にも甘くなりすぎません。

また、プラスチック製の紐を使用しているので水洗いできるのも魅力。海水浴などのリゾートにも使えるし、普段のお出かけに使ってもおしゃれ。1万円前後で購入できるものが多くお手頃なのに、安っぽく見えないのもうれしい点です」

白×黒のかごバッグは主役アイテムだからシンプルな服のアクセントに

ではどんなコーディネートにかごバッグを取り入れると、おしゃれに見えるのでしょうか。

モノトーンの四角いかごバッグを持ち、白いワンピース、白い靴をはいた女性のイラスト
モノトーンの四角いかごバッグなら洗練された印象でアラフィフの上品コーデにマッチ(イラスト/飛鳥幸子)
写真4枚

「ディミヌティーボのかごバッグようにモノトーンの幾何学模様など目を引くデザインの場合は、バッグを主役と考えましょう。白と黒のモノトーンでも柄の主張が強いので、トップスやボトムスなど他のアイテムはあまり主張のないものを選ぶと失敗しません。

特に夏は、ワンピースなど洋服もシンプルになることが多いので、そんなときのアクセントとしても使えます。ワンピースでなくても、トップスとボトムスの色をそろえたワンカラーコーデなら、バッグの柄が引き立つのでおすすめ。白や黒はもちろんですが、ワンカラーコーデならどんな色と合わせても失敗しにくいと思います。

そこにアウターを着たり、肩にストールをかけたりとアイテムが増えるとごちゃっとした印象になるので、ワンピースやトップスとボトムスだけのシンプルなコーデにするのが洗練された雰囲気を出すコツです」

トップスかボトムスに白を取り入れてもOK

「ボトムスはパンツでもスカートでも大丈夫。ワンカラーコーデ以外にするなら、トップスかボトムスのどちらかを白にすれば、白ベースに黒の模様のかごバッグと合います。

トップスかボトムスどちらかが白なら、もう1色はビビッドカラーを使ったりしても3色以内におさまるのでいいと思います」

ストロー系のかごバッグを使う場合は、黒のワンカラーコーデに合わせる

「ストロー系のかごバッグを使いたいという場合は、色合わせに要注意。バッグがナチュラルカラーの中間色になるので、大人女性が選びがちなグレーやベージュなどの中間色の服と合わせてしまうと、中間色同士でぼんやりとした印象になってしまいます。

ナチュラルカラーのかごバッグを取り入れる場合は、服は黒のワンカラーコーデにすると、引き締まり、大人っぽさをキープできるのでいいでしょう」

夏のおしゃれ気分を盛り上げてくれるかごバッグ。大人に似合う洗練されたデザインを選んで、シンプルな夏服のアクセントとして上手に活用しましょう。

◆教えてくれたのは:パーソナルスタイリスト・杉山律子さん

パーソナルスタイリストの杉山律子さん
パーソナルスタイリストの杉山律子さん(Ph/黒石あみ)
写真4枚

一般社団法人スタイリストマスター認定協会代表。映画や広告、音楽業界など幅広い分野でスタイリストとして活躍後、結婚・出産を経て、2016年よりパーソナルスタイリストとして活動開始。ファッション講座やプロ認定講座を開催。顔立ちや体型、に合わせたスタイルの提案に定評がある。新著に『シンプルにはじめる 大人の着こなし入門 プロが教えるセオリー&アイデア』(翔泳社)がある。https://ameblo.jp/stylejiyugaoka719

取材・文/青山貴子

●レトロモダンな「ドット柄」、若作り感なく着こなすコツは「小さめドット」「とろみワンピ」スタイリストが指南!

●流行の「メタリックシルバー」は意外にもアラフィフに最適アイテム!上品に取り入れるコツをスタイリストが解説