おいしく手間なく「栗ごはん」を作るコツとレシピ
栗は皮がむきにくく、面倒と思われがちですが、コツを知っていれば皮むきの手間が減ります。ほくほくとして甘い「栗ごはん」にして、ぜひおいしく栗を召しあがってください。
基本の栗の茹で方
栗を茹でるときは、一晩水に浸けておきましょう。鍋に水を入れ、水の量の1%の塩を加えて中火で栗を茹でます。お湯が沸いたら落とし蓋をして、栗が踊らない程度の温度で40分から50分、じっくりと火を入れます。茹であがったらそのままの状態で自然に冷ましましょう。
水から茹でたほうがアミラーゼの活動が活発になるので、より甘く茹であがりますよ。
皮をむいてから調理するなら冷凍がおすすめ
調理前に皮をむく場合は、熱湯に20分ほどつけておくと鬼皮が柔らかくなります。また、一晩冷凍した栗に熱湯をかけて皮をむく方法もおすすめ。冷凍することで、栗の実と鬼皮の間に少しすき間が生まれ、むきやすくなるのです。
まずは冷凍した栗をボウルに入れ、熱湯をかけて5分ほど置いておきます。すると、鬼皮がふやけてやわらかくなるので、お尻から包丁を入れてむきましょう。
栗は種類によって渋皮がむきにくいものもありますが、その場合は渋皮がついたまま熱湯に1時間ほど漬ければ、きれいにむくことができます。
秋の味覚を味わう「栗ごはん」のレシピ
茹で栗を使ってぜひ召しあがっていただきたいのが、定番の栗ごはん。シンプルな味付けで、栗の甘さがお米にぴったりと合います。もち米を使うとモチモチとした食感の栗おこわになるので、好みに合わせて試してみてください。
《材料》(2合分)
栗…殻付き300~500gぐらい(茹でるか、熱湯に20分ほどつけて皮をむいておく) 米…2合(1合分をもち米にしてもOK) 料理酒…大さじ1 塩…小さじ1/2 水…炊飯器に合わせる
《作り方》
【1】米を研いで水に30分ほど浸しておく。
【2】炊飯器に米、酒、水を入れ、栗を上にのせて炊く。
【3】炊きあがったらさっくりと混ぜ合わせ、10分ほど蒸らして完成。
◆教えてくれたのは:野菜ソムリエプロ・福島玲子さん
ふくしま・れいこ。野菜ソムリエプロのほか、アスリートフードマイスター2級、ジュニア食育マイスター、食の検定1級、ベジフルカッティングスペシャリスト、エコクッキングナビゲーターなど多数の資格を持ち、日本野菜ソムリエ協会創立 20 周年記念事業『野菜ソムリエ名鑑 vol.1』に掲載されている。現在は、“野菜や果物から健康に”との考えを大切に講演・セミナー講師、イベント・セミナー運営サポート、コラム、料理教室、レシピ開発や監修・ジュニアアスリートの栄養指導・など、多岐にわたって活動中。https://ryufrei.com/
構成/イワイユウ