骨を強くするための食習慣2つ
最後に、骨を強くするための食習慣をチェックして、ぜひ実践してみてください。
朝食はしっかりと食べる
朝食をとらない人の骨密度は3食しっかり食べている人より低いという調査結果があるそうです。
「強い骨をつくるには、骨の材料となるカルシウムやたんぱく質をはじめ、ビタミン、ミネラルなどの栄養素がそれぞれ欠乏しないように気をつけなければいけません」
1日に必要な量を1回の食事ですべて摂るのは難しいことに加え、余った分を体内に貯蔵できず流れ出ていってしまう栄養素もあることから、3食に分けて規則正しく食べる習慣が大切なのです。
骨を強くするにはコーヒーよりお茶(玉露は除く)
コーヒーにはクロロゲン酸、お茶にはカテキンと、いずれも骨の細胞を攻撃する活生酸素を除去する抗酸化物質が含まれていますが、お茶からはベータカロテン、ビタミンCも摂ることができます。
「お茶に多く含まれるカテキンには骨を強くする働きがあり、お茶を飲む習慣がある人は骨密度が高いというデータも出ています」
さらに、コーヒーにはお茶よりも多くカフェインが含まれているため、飲み過ぎるとカルシウムを尿と一緒に排出する作用があるといわれているそうです。これらのことから、骨を強くするには、コーヒーよりもお茶を選ぶのが正解といえます。
◆教えてくれた人:整形外科医、美容皮膚科医・中村光伸さん
光伸メディカルクリニック院長。医学博士。日本整形外学会認定医。日本体育協会公認スポーツドクター。日本抗加齢学会認定医。整形外科から美容外科、美容皮膚科、リハビリテーション科まで幅広く診療し、若々しい体を取り戻す「リバースエイジング」の専門家として、テレビや雑誌など多数のメディアに出演。整形外科医の知見から、若返りホルモン「オステオカルシン」の研究を進め、骨の強化と全身の機能回復を両立する「ひざたたき」を考案。著書に『ひざたたき 世界一かんたんな健康法』(アスコム)など。https://www.kmcl.jp/