目の健康をサポートする食材
目の健康を維持するには、目の酸化ダメージを予防する「ルテイン」、涙を生成して目を乾燥から守る「ビタミンA」、血行を促進して目に必要な栄養を届ける「ビタミンE」を含む食材を摂取しましょう。
これら3つの栄養素は、にんじんやかぼちゃ、ほうれん草、ブロッコリーなどの緑黄色野菜に多く含まれます。一度に食べるには「カレー」がおすすめです。
また、これらの栄養素は全て脂溶性のため、油でいためると吸収率が高まります。ビタミンEを含む「オリーブオイル」で野菜を炒めてからカレールーと一緒に煮込めば、香ばしさに加えて目の健康をサポートする栄養素を効率よく吸収できます。
老眼にともなう症状には漢方薬も役立つ
漢方薬のなかには、「疲れ目」「かすみ目」「視力低下」などの症状に効果が認められているものもあります。
目の不調には、「目に関わる肝と腎を補う」「血流をよくして目の栄養や潤いを与える」といった働きのある生薬を含む漢方薬を選びましょう。
おすすめの漢方薬
・杞菊地黄丸(こぎくじおうがん)
目の使い過ぎによるドライアイ、眼精疲労のある人に向いています。飲む目薬ともいわれ、肝と腎を補い、目に栄養を与えることで、疲れ目、かすみ目などにアプローチします。
・八味地黄丸(はちみじおうがん)
腰から下が冷えたり、重くだるかったりする人に向いています。血流をよくして体を温め、目を含む全身に栄養と潤いを与え、加齢にともなうかすみ目の改善にアプローチします。
漢方薬を始める際の注意点
漢方薬は食事の工夫などでは不調が改善しなかった人でも、効果を感じる場合が多くあります。
ただし、漢方薬はその人の体質に合っていないと、よい効果が見込めないだけでなく、副作用が起こることもあります。自分に合う漢方薬を見つけるために、服用の際は漢方に詳しい医師や薬剤師に相談するのが安心です。
◆教えてくれた人:薬剤師・山形ゆかりさん
やまがた・ゆかり。薬剤師、薬膳アドバイザー、フードコーディネーター。病院薬剤師として在勤中、食養生の大切さに気付き薬膳の道へ。牛角・吉野家ほか薬膳レストラン等15社以上のメニュー開発にも携わる。「健康は食から」をモットーに健康・美容情報を発信する「Medical Health -メディヘル-youtubeチャンネル」(@medicalhealth–7900)で簡単薬膳レシピ動画を公開するなど精力的に活動している。症状・体質に合ったパーソナルな漢方をスマホ一つで相談、症状緩和と根本改善を目指すオンラインAI漢方「あんしん漢方」(https://www.kamposupport.com/anshin1.0/lp/)でも薬剤師としてサポートを行う。