
新型コロナウイルスの流行などの影響で、5年ぶりとなる天皇皇后両陛下主催の秋の園遊会が2023年11月2日、東京・赤坂御苑で開かれました。過去の秋の園遊会では、和装、洋装とさまざまなスタイルでご出席されてきた皇后雅子さま。これまでの装いを振り返ります。
5年ぶり秋の園遊会 マスタードイエローのツーピースをお召しに
2018年以来、5年ぶりとなる今年の秋の園遊会に、各界の功績者ら、約1000人が出席。天皇皇后両陛下と皇族の方々は約1時間半にわたって招待者に声をかけて歩かれました。今年、雅子さまはマスタードイエローのツーピースをお召しでした。手にされていたホワイトのバッグと手袋とスーツと同色の帽子がエレガントさを演出しています。









襟元にほどこされた刺繍が特徴的なセットアップは今年2回、お召しになっているもの。1回目はルーマニアのヨハニス大統領夫妻と面会された3月、2回目は沖縄を訪問された10月に選ばれています。お気に入りの一着のようです。











1997年にお召しになった着物を21年後に着回し
1997年10月の秋の園遊会でお召しになった着物には、流水にちりばめられた紅葉の模様が施されていました。優しいクリーム色の着物はソフトな印象ですが、金色の刺繍が輝く帯が華やかにしています。

2018年11月の園遊会でも同じ着物をお召しになった雅子さま。このときは赤などアクセントカラーのはいった帯に変えられていました。




秋の園遊会に相応しい紅葉の模様の着物は、21年越しにも関わらず、きれいなまま。古さを感じない着こなしでした。
着物に合わせ顔まわりを立ち上げたヘアスタイル
2003年10月の秋の園遊会も、クリーム色の着物で出席されていました。




貝桶と唐花が描かれた着物と格式高い花菱文の袋帯を合わせるという優雅な和装姿でした。雅子さまは着物をお召しになる際、髪をアップにまとめられる印象がありますが、このときはショートヘア。着物に合わせるため、顔まわりの髪の毛を少し立ち上げ、サイド全体を後ろになびかせるように髪をセットされていました。
ボルドーカラーのセットアップで秋らしさを演出
今年はセットアップで出席されていますが、2015年11月に開催された秋の園遊会もボルドーカラーのセットアップで出席されていました。雅子さまのお気に入りのカラーの一つで、帽子も同じ色にされていました。ワンレッドやボルドーのスーツはマスタードイエローと同じように、季節感が感じられるカラーなので秋の園遊会にマッチしています。



イヤリングやネックレスはボルドーカラーと相性のいい白いパールで統一。バッグとパンプスは黒で、ボルドーカラーを引き立てていました。
オフホワイトのワントーンコーデ さりげなくゴールドで華やかに
2002年10月の秋の園遊会はオフホワイトのワントーンコーデでご出席。上品な織りが施された、ほんのり光沢感のあるセットアップをお召しに。

アクセサリーは3連のパールネックレス、大きめのパールとゴールドのイヤリング、そして右手の薬指にもパールのついたゴールドの指輪をつけていらっしゃいました。ブローチとブレスレットはイヤリングと指輪と同じく、ゴールドでそろえられ、華やかさを添えていました。
セットアップを選ばれた2002年、2015年、そして今年の園遊会では、着物の出席者が多いことに配慮されてか、膝が隠れるやや長めのスカートの丈をセレクトされています。
洋装と和装、どちらのスタイルでも、秋にマッチしたカラーや柄を選ばれ、季節感を大事にされているのは出席者へのお気遣いと言えそうです。