基礎化粧品こそ質の良いものを使いたい、そんなときに使いたいのがデパートコスメ。定価が高く店頭で割引販売されることはないため、なかなか手を出しづらいですが、実はお得に買う方法があります。節約アドバイザー・ファイナンシャルプランナーの丸山晴美さんに教えてもらいました。
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福袋、ホリデーコレクション、定期便でお得にデパコスを購入
デパートのコスメ売り場で販売されているブランド化粧品、通称デパコス。評判が高いものも多いですが、日常的に使いたい基礎化粧品からして高いうえ、基本的に割引販売などもしていません。しかし実はデパコスもお得に買う方法があります。特に狙い目は年末年始です。
デパコスをお得に買うための方法は大きく3つ。福袋を買うこと、ホリデーコレクションを買うこと、定期便を活用することです。
デパコスの福袋は基礎化粧品が多い
福袋は基礎化粧品が入っているケースも多いうえ、最近は中身がわかる状態で販売している福袋が多いので、中身を見てから買うかどうかを決めることができます。買おうと思っていたものや、普段使っているものが福袋にも入っているなら非常におすすめ。
メインの製品以外は試供品サイズであることもありますが、メインの製品をそのまま買うよりお得に他の製品を入手できます。
例えば「シュウウエムラ」なら、人気のクレンジングオイルとほぼ同じ価格でアイシャドウや口紅などもセットになった福袋、「キールズ」は人気の美容液や化粧水など、基礎化粧品5点がセットになった福袋が過去に登場しており、今年も期待が高まっています。このように、商品を単体で購入するよりずっとお得に手に入れることができます。
福袋は早ければ11月ごろからオンラインや店頭で予約が開始します。人気の福袋の場合は、予約数分で予定販売数が終わることもありますので、気になるブランドの福袋は早めにチェックしましょう。
ホリデーコレクションにもお得な基礎化粧品セットがある
クリスマスシーズンに各ブランドが販売するホリデーコレクションは、限定パッケージのメイクアップ用品に注目が集まることが多いですが、実は基礎化粧品のお得なセットも販売されています。
例えば「エスティローダー」のホリデーコレクションなら、ロングセラーの美容液の現品価格でスキンケアセットが付いてくるものなどが、今シーズンに登場しています。
さらに、ホリデーコレクション限定デザインで登場するものも多く、例えば「SK-Ⅱ」の2023年ホリデーコレクションは人気の化粧水と洗顔料とクリームのお得なセットが、メゾン キツネとコラボレーションした限定パッケージとなっています。
リピート購入する基礎化粧品なら定期便も
定期便の場合は、現品価格でさらにミニサイズのスキンケア用品が付いてくるケースがあります。普通に購入するよりもお得に他の製品を使用できるため、リピート購入している製品なら定期便がないかチェックしてみるのもおすすめです。
例えば「ランコム」では、現在、美容液の現品価格で毎回ミニサイズのスキンケア4品が付く定期便を展開しています。加えて、製品が届くたびに付与されるポイントをためると、スキンケア用品やメイク用品のギフトとの交換もできます。
最低購入回数が決まっている場合がある
通常よりお得に継続購入ができるデパコスの定期便ですが、利用する際は注意点もあります。
定期便では通常より安く製品を購入できる一方、最低購入回数が決まっている場合もあります。最低購入回数が決まっている場合は、途中でやめたくなっても解約ができないので、本当に使うかどうかよく考えてから定期便を始めるようにしましょう。
使用ペースに注意する
定期的に製品が届けられるため、必要な都度購入する手間が省けますが、使用ペースに合わないということもあります。次の製品が届く前に使い切ってしまった場合は、つなぎの分を自分で購入したり、別の製品を使ったりなど対応が必要になりますし、想定より届くペースが速いと、家の中にどんどんたまってしまうことも。
配送の頻度を自分で選べる場合や、配送をスキップしたり、一時停止したりできる場合もあるので、自分の使用ペースに合っていないと感じる場合は、配送頻度を調整する仕組みがないか、定期便の制度を調べてみるのがおすすめです。
デパート積み立ての活用も
さらにデパコスをお得に買うなら、「デパート積み立て」も忘れずにしておきましょう。毎月一定の金額を積み立てることで、12か月後には1か月分が上乗せされるので、仮に1万円積み立てたなら満期には13万円分の商品券や金券になります。
現在はカード式になっており、そこにデポジットされる仕組みがほとんどです。高島屋友の会の場合、手続きをすることで高島屋オンラインショップでの支払いに使うこともできます。
年々値上がりしているデパコスも、買い方次第でまだまだお得に買うことができるでしょう。
◆教えてくれたのは:節約アドバイザー・丸山晴美さん
節約アドバイザー。ファイナンシャルプランナー。22歳で節約に目覚め、1年間で200万円を貯めた経験がメディアに取り上げられ、その後コンビニの店長などを経て、2001年に節約アドバイザーとして独立。ファイナンシャルプランナー(AFP)、消費生活アドバイザー、宅地建物主任士(登録)、認定心理士などの様々な資格を持ち、ライフプランを見据えたお金の管理運用のアドバイスなどをテレビやラジオ、雑誌、講演などで行っている。https://www.maruyama-harumi.com/
構成/新藤まつり