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エアコンの節電「つけっぱなし」と「こまめに入り切り」どっちがお得? 実は「つけっぱなしでOKは35分まで」だった!?

エアコン
エアコンはこまめに切る?つけっぱなし?(Ph/photoAC)
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夏はどうしてもエアコンによる電気代がかさみます。そこで、お金のプロフェッショナルで節約アドバイザー・ファイナンシャルプランナーの丸山晴美さんに、簡単にできるエアコンの節約術を教えていただきました。

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つけっぱなしのほうが電気代は安い!?

「エアコンはこまめに電源をオンオフするよりも、つけっぱなしのほうが安い」という説もありますが、空調メーカーのダイキンがエアコンの消費電力を比較した調査を行っています(https://www.daikin.co.jp/air/life/issue/mission05)

35分までの外出はつけっぱなしでOK

これは、26度に設定したエアコン(ダイキン「うるるとさらら Rシリーズ」AN40TRP-W)で、日中(9:00~18:00)と夜(18:00~23:00)に分けて「つけっぱなし」と「こまめに入り切り」した場合の平均消費電力量/h(時間)を計測したものです(実験条件・約14畳/実施日2016年8月5日/最高気温 36.3℃/晴時々曇/設定温度:冷房26℃/風量:自動風量)。

ドアに手を掛ける女性
外出時間によってエアコンのオンオフを使い分けて(Ph/photoAC)
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この調査によると、つけっぱなしにした部屋は日中0.37kWh、夜0.34kWh、こまめに入り切りした部屋は日中0.40kWh、夜0.27kWhとなり、日中は35分まで、夜は18分までの外出であればエアコンをつけっぱなしにした方が消費電力が少ないということになりました(外気温などの条件により異なる)。

帰宅したらまずは換気

仕事などで何時間も家を空ける場合は、エアコンをオフにしたほうが電気代は安くなります。そこで、エアコンを切って家を長時間空けた場合、帰宅したときに室温は高くなっています。

帰宅後すぐに冷房のスイッチを入れて一気に室温を下げたくなるところですが、まずは窓を開け、換気扇を回すなど、室内の熱気を逃しましょう。それから冷房をつけたほうが涼しくなるまでに時間が早く、電気代の節約にもつながります。

カーテンを開ける女性
エアコンをオフにして熱気が溜まっていたらまず換気(Ph/photoAC)
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設定温度だけでなく体感温度も重要

設定温度を高くしたほうが電気代が安くなることは知られていますが、熱中症のリスクなどもあり我慢してまで温度を高くすることはおすすめできません。そこで、体感温度を低くする工夫もあわせて取り入れるとよいでしょう。

風を作って体感温度を下げる

冷房の効いた部屋に長時間いると、その温度に慣れてしまい、少しでも暑く感じると温度を下げたくなると思います。そんなときは、温度を下げる前に、風量や風向の調整をしましょう。

風向を自分のほうに向けたり、風量を強くしたりすると、同じ温度でも涼しく感じます。

サーキュレーター
サーキュレーターの併用で節電(Ph/photoAC)
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また、サーキュレーターや扇風機も併用しましょう。風を循環させることで冷気が循環し、涼しく感じますが、特に暑さを感じているときは自分の体に風を当てることで体感温度が下がります。人感センサーが付いている機種を選ぶのもいいでしょう。

「再熱除湿」方式の除湿に注意

湿度を下げると体感温度も低くなります。そう聞くと「除湿」や「ドライ」モードで湿度を下げたくなりますが、その前にエアコンの機能を確認する必要があります。

エアコンの除湿機能には「弱冷房除湿(ドライ)」と「再熱除湿」の2つの方式があり、どちらかの方式が使われています。電気代節約という観点では「再熱除湿」機能を持つエアコンであれば除湿はおすすめできません。なぜなら、エアコンが湿った空気を取り込み、冷やして湿気をとったあとに再度暖めて適温に調整することで乾燥した空気を部屋に送る仕組みのため、空気を再加熱する際に電力が消費され、冷房運転よりも電気代が高くなる傾向にあるからです。

エアコンのリモコン
エアコンの除湿機能には「弱冷房除湿(ドライ)」と「再熱除湿」がある(Ph/photoAC)
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弱めの冷房運転で冷やして湿気を取る「弱冷房除湿」は、再熱除湿ほど電気代がかからず、冷たい空気が出てくるのでより涼しく感じるでしょう。

使っているエアコンの除湿機能がどちらの方式かわからない場合は除湿機能は使わず、冷房の設定温度を上げて使うことで対策しましょう。冷房運転でも除湿されますので、弱冷房除湿は設定温度高めの冷房運転と考えても大丈夫です。

涼を取る工夫も並行して

一軒家にお住まいであれば、打ち水のように、日本で昔から行われてきた涼を取る方法を試してみるのもいいでしょう。

水が入ったバケツ
涼しい時間に打ち水をしておくことで外の温度上昇をゆるやかにすることも(Ph/photoAC)
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打ち水は、朝晩の日が当たらない時間帯に庭やベランダに水をまくことで、蒸発する際に水が地面から熱を奪うので、涼しく感じられます。ただし、暑い時間にやると湿度が上がって蒸し暑く感じてしまうので、あくまで日が出ていない涼しい時間帯に行う必要があります。また、お風呂の残り水を撒くことで、余計な水道代もかけずにすみます。

晴れている日は、風が入ってくる窓の外に濡れたシーツを干しておくと、シーツが乾く際に気化熱として熱を奪って水分が蒸発します。

◆教えてくれたのは:節約アドバイザー・丸山晴美さん

丸山晴美さん
節約アドバイザー・丸山晴美さん
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節約アドバイザー。ファイナンシャルプランナー。22歳で節約に目覚め、1年間で200万円を貯めた経験がメディアに取り上げられ、その後コンビニの店長などを経て、2001年に節約アドバイザーとして独立。ファイナンシャルプランナー(AFP)、消費生活アドバイザー、宅地建物主任士(登録)、認定心理士などの様々な資格を持ち、ライフプランを見据えたお金の管理運用のアドバイスなどをテレビやラジオ、雑誌、講演などで行っている。https://www.maruyama-harumi.com/

構成/吉田可奈

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