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PayPay、楽天ペイ、au PAY…結局どれがお得?節約アドバイザーが教えるサービスの特徴とポイントUPのワザ

バーコード決済のイメージ
Payサービスで得をするポイントをチェック!(Ph/photoAC)
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財布を出すことなく、スマートフォンのアプリで支払いが可能なPayサービス。さまざまな企業や自治体などでPayサービスが展開されていますが、使い方次第でもっとお得に利用できる場合があります。そこで、節約アドバイザー・ファイナンシャルプランナーの丸山晴美さんに、Payサービスの活用方法について教えてもらいました。

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スマホアプリで支払いが完了するPayサービス

Payサービスとは、スマホアプリで表示したQRコードやバーコードを読み取ることで、支払いをすることができるキャッシュレス決済のことで、コード決済やスマホ決済とも言われています。スマホだけで支払いができる利便性が魅力で、PayPay、楽天ペイ、au PAY、LINE Pay、d払い、メルペイなど、さまざまな事業者がサービスを提供しています。

家族や知人間の送金にも利用可能

レジでの支払いやオンラインショッピング以外に、家族や知人間でお金のやり取りをしたい場合にも利用できます。

例えば友人と食事をして、誰かひとりがまとめて代金を支払った場合、まとめて支払った人に対してスマホアプリ上で自分の代金分を送金することができます。割勘で端数が出た際などに小銭の持ち合わせがなくても、その場で支払うことができるので便利です。

割り勘の計算をしている
同じサービスを利用していれば、割り勘も楽々(Ph/photoAC)
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送金の際は、同じ決済サービスであることを確認しましょう。例えばPayPay間の送金はできますが、楽天PayからPayPayへと異なるサービスへの送金はできません。

利用代金に応じてポイントが付く

一部、ポイント還元のないサービスもありますが、Payサービスの多くは利用代金に応じてポイントが付くのも魅力です。

また、Payサービスを利用する際は、アプリ内にお金を入金(チャージ)してから利用する方法が一般的です。入金方法は、提携するクレジットカードや、銀行口座、セブン銀行ATM、ローソン銀行ATMなどいくつかの方法があります。

サービスによって特色が異なる

基本的なポイントの還元率はサービスによって異なるほか、サービスによっては期間限定のキャンペーンなどでポイント還元率が大幅にアップしていることもあります。

バーコード決済のイメージ
Payサービスの特徴を紹介(Ph/photoAC)
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利用可能店舗の多いPayPay

Payサービスのユーザーを大きく伸ばしたのはPayPay(ペイペイ)と言っても過言ではないくらい、サービス開始当初から加盟店拡大に力を入れており、他のPayサービスと比べて利用可能店舗が多いのが特徴です。お店にとってはクレジットカードよりも導入コストが低いため、クレジットカードが使えない場合もPayPayであれば支払い可能といったお店も見かけます。

また、お店や自治体などと、ポイント還元率がアップするキャンペーンを展開しているのも魅力です。

楽天ポイントが貯まる楽天ペイ

楽天が提供している楽天ペイは、楽天経済圏の人に特におすすめのサービスです。楽天ペイの支払い元を楽天カードや楽天キャッシュに設定しておけば、支払いやチャージ時に楽天ポイントがたまります(https://pay.rakuten.co.jp/detail/point/)。

Pontaポイントを貯めるならau PAY

au PAYは利用時のポイント還元率が0.5%ですが、ローソンやゲオなどPontaポイントの提携店でPontaカードを提示することでポイント還元率がアップ。「たぬきの吉日」とされている月4回のキャンペーン日には、au PAYの利用で参加できるポイントの抽選会も行われています。

Payサービスは工夫次第でさらにお得に

支払うだけでもポイントが貯まるPayサービスですが、その他のサービスとの組み合わせなど少しの工夫でお得度はさらにアップします。

楽天ペイの画面
楽天ペイの画面
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例えば、楽天ペイを使う場合、楽天カードを支払い元にしていると還元率は最大1%ですが、楽天カードから楽天キャッシュにチャージし、そのチャージ残高から支払うと、チャージ時に0.5%のポイントが付くので、還元率は実質1.5%になります(https://pay.rakuten.co.jp/campaign/2020/pointprogram/?scid=wi_rpay_detail_point_merit)

ポイントが増えていくイメージ
使い方次第でポイントがアップ(Ph/PhotoAC)
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また、au PAYではアプリ上でモバイルSuicaの発行や発行済みのモバイルSuicaと連携ができ、au PAYの残高をチャージしてau PAY残高からSuicaにチャージすると、チャージ代金の0.5%が還元されます(https://wallet.auone.jp/contents/sp/aupay_app/suica/guide/index.html)。還元率は高くありませんが、Suicaへのチャージでポイントが貯まるサービスは多くないので、普段Suicaを使う機会が多い人は、au PAYの利用も検討してみるといいでしょう。

還元率の仕組みはPayサービスによってさまざまなため、使ってみたいPayサービスがあれば、提携サービスや支払い方法ごとの還元率などもチェックするのがおすすめです。

◆教えてくれたのは:節約アドバイザー・丸山晴美さん

丸山晴美さん
節約アドバイザー・丸山晴美さん
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節約アドバイザー。ファイナンシャルプランナー。22歳で節約に目覚め、1年間で200万円を貯めた経験がメディアに取り上げられ、その後コンビニの店長などを経て、2001年に節約アドバイザーとして独立。ファイナンシャルプランナー(AFP)、消費生活アドバイザー、宅地建物主任士(登録)、認定心理士などの様々な資格を持ち、ライフプランを見据えたお金の管理運用のアドバイスなどをテレビやラジオ、雑誌、講演などで行っている。https://www.maruyama-harumi.com/

構成/新藤まつり

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