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《肥満や病気のリスクも》「内臓脂肪」を減らすために 今すぐできる生活習慣の改善と「ラクやせ体操」のやり方

体重計に乗る女性
内臓脂肪が落ちていく生活習慣のポイントとは?(Ph/photoAC)
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肝臓にダメージを与え、さらに肥満や病気のリスクも高めてしまう内臓脂肪。とはいっても、運動や食事制限がなかなか続かないのなら、ダイエットと意気込まない程度に健康的な生活習慣を意識してみてはいかがだろうか。『「内臓脂肪がなかなか減らない!という人でも 勝手に内臓脂肪が落ちていく食事術』(アスコム)の著者で医師の齋藤真理子さんが教える、内臓脂肪を落とす生活習慣のポイントと簡単なエクササイズを紹介する。

内臓脂肪は健康の敵

内臓脂肪が多くなり脂肪細胞がパンパンに膨れると、炎症性物質が放出され、体の組織に炎症が起こる。これが、体の代謝や解毒に関わる役割をもつ肝臓で起こって脂肪肝になると、体の不調が起こったり、命に関わる病気になるリスクも高くなったりする。

1日のエネルギー消費量の割合で60%を占める基礎代謝のなかで、その30%を担う肝臓が内臓脂肪によってその働きをまっとうできないと、基礎代謝量も下がり、さらに脂肪が付きやすくなるという悪循環も生まれやすくなる。

また、見た目が痩せていたり、体重と身長から導き出す肥満の指標の1つであるBMIの数値が肥満ではなかったりしても、内臓脂肪がついている「かくれ内臓肥満」の女性も多いという。

「それは無理な食事制限ダイエットによって筋肉量が低下することを『やせた!』と勘違いし、その後元の食事戻すことで、筋肉が減り脂肪だけが増えていくケースが多いからだといいます」(齋藤さん・以下同)

体重計
体重の数字だけで痩せたと判断するのは危険(Ph/photoAC)
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交感神経のバランスを整える

では、どんなことに気をつければ、内臓脂肪を減らすことができるのだろうか。齋藤さんが一番に意識してほしいと話すのが、内臓の働きや代謝を調整する役割がある自律神経のバランスを整えること。

「自律神経には活動している時に活発になる『交感神経』と、リラックスしているときに活発になる『副交感神経』があって、この2つがバランスよく機能していると食事のとき食欲が出すぎることもなく、代謝も進んで肥満になりにくいといえます。しかしこのバランスが崩れると代謝がうまくいかず、脂肪がつきやすくなります」

ストレス過多になると自律神経が乱れやすい

ストレスや過労、不規則な生活などが自律神経が乱れる原因だ。ストレス過多になると、体は内臓脂肪を蓄えるようになったり、過緊張によって交感神経が優位になりすぎて、さらに自律神経のバランスを崩す原因にもなる。

「好きなハーブティーを飲みながら音楽を聴く、ゆっくりお風呂に入るなど、強制的に副交感神経を優位にするための自分なりの方法を持っておくのも、自律神経を整えるためには、おすすめです」

ハーブティー
自分なりのストレス解消法を見つけて自律神経のバランスを整えて(Ph/photoAC)
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呼吸に意識を向けるだけでも効果アリ

腹式呼吸には、副交感神経を刺激して体をリラックスさせる効果があるという。

「できるだけゆっくりと鼻から息を吸い込み、お腹を膨らませます。吐くときもできるだけゆっくりと、お腹から吐くイメージでへこませながら、鼻から吐き出します」

また、腹式呼吸ができなくても、緊張や不安を感じたときに、できるだけ長く息を吐くようにすると副交感神経が刺激され、落ち着きを取り戻すことができます。

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