
各地で桜も満開を迎え、春真っ盛り。そこで、皇后雅子さまの春らしさ満点の首元のおしゃれをチェック。透け感のあるスカーフやカラフルなスカーフで春らしさを演出しているファッションテクに注目です。
キャメルのジャケットにリボン結びのスカーフで女性らしさをプラス
37歳の誕生日を迎える天皇陛下(当時は皇太子)のポートレートでは、トラッドなキャメルのジャケットにスカーフをリボン巻きしてエレガントに着こなしていらっしゃいました。



雅子さまは、キャメルのやや長めの丈のダブルボタンジャケットに黒のタイトスカートと、コンサバなスタイル。スカーフは、白×ネイビー×イエローで、ジャケットのキャメルにも映え、さらにリボン結びにすることでジャケットスタイルでもフェミニンな雰囲気にまとまっています。靴やボタン、ブローチのゴールドが華やかさを底上げしています。
襟元が特徴的なデザインジャケットにレースインナーで昇華
1998年3月、スカラップ(帆立貝)を思わせる波形がポイントのジャケットをお召しになった雅子さま。当時住まわれていた東宮仮御所でスペインのフェリペ皇太子(当時)をお出迎え。

ロイヤルブルーのデザインジャケットは長年愛用する一着。ハイネックデザインのレーストップスを合わせ、涼やかさと華やかさが増しています。カラージャケットに白のレースを合わせることで、抜け感が出て、シンプルコーデでもコントラストが好バランス。足元は黒のパンプスで引き締めることで、顔周りの明るさが際立っています。
レモンイエローのセットアップに白地のスカーフで爽やかさをアップ
1999年4月、隅田川クルーズのため、乗船される天皇陛下(当時は皇太子)と雅子さま。レモンイエローのセットアップにスカーフを合わせていました。




ダブルボタンのジャケットとスカートのセットアップは、春らしいレモンイエロー。靴やバッグは引き締めカラーの黒をセレクトされ、キリッと大人っぽさをキープしています。首元には、白地にブルーの絵が描かれた爽やかな配色。顔周りを一層明るく照らしています。ジャケットのボタンをはじめ、ブローチやイヤリングにはゴールドが散りばめられ、エレガントな雰囲気に仕上がっています。
ロマンティックなレースブラウスでジャケットスタイルもフェミニンに
2001年5月、ご懐妊発表後の雅子さまは、純白のセットアップでお目見え。幸せいっぱいの笑顔にふさわしいロマンティックなレースのインナーにジャケットを重ねたコーディネートでした。


白のセットアップに、上質感が伝わる白のレーストップスを合わせた雅子さま。ジャケットの襟も丸みがあり、レーストップスも丸みが強調されたフェミニンなデザイン。マニッシュなジャケットスタイルでもドレス感がプラスされ、女性らしい印象にまとまります。また、パールイヤリングやブローチが、よりエレガントな雰囲気を盛り上げます。
スモーキーカラーのセットアップにシアーなスカーフで軽やかに
2016年4月、ご一家で、東京・立川市の国営昭和記念公園で桜をめでながらご散策。雅子さまはライトグレーのパンツスーツにスカーフをおしゃれに巻いていました。



雅子さまは、スモーキーなグレーのパンツスーツをお召しでした。ジャケットのカフス部分はダブルカフスに、パンツもセンタープレス加工されていて洗練された雰囲気。柔らかい素材のフローラルプリントのスカーフは透け感もあり涼しげです。色はスモーキーながらも、スカーフでリボンを作るなど、さりげなく女性らしさをプラスした甘辛バランスが良好なコーディネートでした。
レースがアクセントの華やかドレスにパールアクセでツヤ感倍増
2023年4月、都内で行われた日本国際賞の授賞式にご出席の天皇皇后両陛下。雅子さまは光沢のあるホワイト系のロングドレスで登壇されました。









ジャケットは丸ボタンや、袖と襟のところに施されたレースが可憐なデザイン。レースはスカートの裾のところにも施され、全体的に華やかな雰囲気です。カッティングが特徴的なジャケットの首元にはレースやパールが集まり、顔周りを明るくもり立てています。パールやドレスのツヤ感も相まって、とても華やかな印象でした。

春は陽気に合わせて明るい色が着たくなる季節。そこで、皇后雅子さまの春ファッションをチェック。お気に入りのロイヤルブルーをはじめ、ブルーを取り入れた爽やかな春ファッションを振り返ります。
スーツの白の切り替えを小物にもリンクさせたツートーンコーデ
1994年5月、第24回戦没殉職船員追悼式にご出席の雅子さまは、白の切り替えデザインがポイントのネイビーのセットアップをお召しでした。



追悼式というTPOに合わせ、ネイビーや黒といったシックな色でそろえられた雅子さま。セットアップはフロントの真ん中が白に切り替わったデザインになっていて、知的で清楚な雰囲気です。帽子もアクセサリーも白を選ばれ、シックなネイビーでも春らしさもほどよく感じられ、またツヤ感のある黒のパンプスを合わせることで上品さも増しています。
白のレースインナーで涼やか&ドレッシーに
1998年3月、スカラップ(帆立貝)を思わせる波形がポイントの上着とタイトスカートがすっきりとした印象のスーツ。当時住まわれていた東宮仮御所でスペインのフェリペ皇太子(当時)をお出迎え。

レースの立ち襟のインナーが春らしさ満点の爽やかコーデ。お気に入りのロイヤルブルーのセットアップに、襟のないブラウスを合わせることで、特徴的なスカラップデザインがより際立ちます。かっちりとしたロイヤルブルーに、透け感のあるレースのインナーを合わせることで、抜け感がプラスされ、軽やかで春らしいムードにまとまっています。
クールなロイヤルブルーのパンツのセットアップにはブローチやカチューシャで柔らかさを
1998年3月、スペイン・フェリペ皇太子(当時)来日歓迎の際は、お気に入りカラーのロイヤルブルーのパンツのセットアップをチョイス。

鮮やかなロイヤルブルーのセットアップは、パンツスタイルでスタイリッシュな雰囲気。辛口なパンツスーツには、あえて黒小物を合わせることで、よりシャープでクールな印象にまとまっています。そこに、女性らしいモチーフのブローチやカチューシャが加わることで、ほんのりフェミニンな雰囲気も漂い、絶妙な甘辛バランスが成立。
スタンドカラーのシャツとハットでほどよい甘辛バランスに
1999年3月、運輸省航海訓練所の練習船の進水式にお出まし。このときも1年前と同じくお気に入りのロイヤルブルーのセットアップでした。

このときはレースのインナーではなく、スタンドカラーのシャツブラウスを組み合わされてよりカチッとした印象。そこに、フロントにリボンが付いたハットをかぶることで、女性らしさをプラスしていました。
白のセットアップにネイビーを効かせてキリッと凛としたたたずまいに
2005年5月、ノルウェーへ向かう天皇皇后両陛下(当時)を、空港でお見送りする雅子さま。メインは白のセットアップですが、ネイビーを差し色にしたさわやか配色でした。




雅子さまは、白のセットアップに、ネイビーのハイネックのトップスを合わせられるというスタイリッシュなコーディネート。帽子のリボンやバッグ、靴のネイビーがキリッと知的なムードを漂わせます。ジャケットは、ラペルと袖口に小粒のパールが施された甘めテイストながら、ネイビーを効かせることで凛とした高貴なたたずまいです。
ペールブルーのセットアップにモノトーン小物でスタイリッシュに
2005年5月、ノルウェーから帰国された天皇皇后両陛下(当時)をお迎えに空港へ向かわれた際は、スタンドカラーがスタイリッシュなペールブルーのスーツをお召しになった雅子さま。




澄んだ春の空を思わせる明るい水色のスーツは、スタンドカラーデザインが知的な印象を与えます。帽子やグローブ、パールのイヤリングなど顔周りに白を配することで、表情が明るく、爽やかな雰囲気に。靴とバッグは締め色の黒にすることで、引き締まって大人っぽい雰囲気に、また顔周りの明るさが際立っています。
ロイヤルブルーのセットアップは“カシュクール”がポイント
2022年4月、「日本国際賞」の授賞式に出席された雅子さまは、ロイヤルブルーのセットアップをお召しでした。
カシュクールとは、胸元で左右に折り重なる、着物のようなデザインのこと。胸元やウエストを、ひもやリボン、ボタンなどで留めることが多く、女性らしいシルエットが特徴です。









カシュクールデザインにリボン、スカートと全体的に甘めのセットアップ。そこに、黒のバッグや靴を合わせることで、キリッと全体が引き締まります。さらに、アクセサリーは、トップにモチーフのついた3連パールのネックレス。存在感のあるネックレスをつけることで、目線が上に行き、スタイルアップも叶います。耳元にもパールのイヤリングをお召しになり、華やかさを底上げ。パールの白と光沢感が、顔色も明るく見せています。
ややオーバーサイズのブルーのジャケットで上品なリラクシースタイル
2023年4月に栃木県高根沢町の御料牧場に滞在された天皇ご一家。雅子さまも愛子さまもパンツにジャケットスタイルでした。














雅子さまは、ペールブルーのやや大きめのジャケットにボトムは黒のパンツというスタイル。足元は黒のフラットな靴で引き締められ、ペールブルーのジャケットの鮮やかさが際立っています。首元にはシースルーの水色のストールを巻かれ、涼やかさも感じられます。バッグは以前から愛用されているもので、色はジャケットと同じペールブルーでそろえられていました。揺れる白のイヤリングがキラキラ輝いて表情を明るく照らしていました。

春らしさが増してきたこの頃。そこで、皇后雅子さまの春カラー、ピンクファッションをチェック。若かりし頃のローズピンクから、最近のピンクベージュまで、上品さをプラスする小物の合わせ方にも注目です。
バラ模様がポイントのピンクのセットアップの甘さを黒小物で引き締め
1996年4月、来日したビル・クリントン米大統領(当時)の歓迎式典にご出席の際、雅子さまは、バラ模様の華やかなセットアップをお召しでした。


上下ピンクに、バラ柄の装飾が施されたセットアップ、帽子の大きなリボンと、フェミニン要素が満載なコーディネート。そこに、引き締めカラーである黒の小物を取り入れて、甘さを引き算して、ほどよい甘辛バランスを取られていました。耳元のパールのイヤリングがほどよいアクセントに。
鮮やかなローズピンクはシンプルな黒小物で良好な甘辛バランスに
1996年5月、東京のNHKホールでハンブルグ国立歌劇場日本公演をご鑑賞の雅子さまは、鮮やかなローズピンクのセットアップをお召しでした。




光沢感のある素材と胸元からふわりと広がるドレープがとてもエレガントな印象のピンクのセットアップ。色だけで甘さが強いぶん、タイトスカートで大人テーストに。さらに、バッグと靴を引き締めカラーの黒にすることで、コントラストがつき、メリハリが生まれると同時に甘さが抑えられています。
ネックレスは大粒パールで存在感抜群、コーデに華やかさをプラスしています。
カジュアルなパンツファッションもピンクのベストで女性らしさをプラス
1998年3月、葉山御用邸(神奈川県)の近くを散策される天皇陛下(当時は皇太子)と雅子さま。



白のシャツに、裾のデザインが特徴的なピンクベースのニットベストをお召しの雅子さま。ボトムは黒のパンツで、靴もゴールドの金具がついたローファーという、マニッシュなコーディネートですが、ピンクベースのニットベストや、当時の雅子さまのファッションアイコンでもあるカチューシャが女性らしさを添えていました。
淡いピンクのセットアップに白小物を合わせて柔らかさを演出
2017年4月、スペイン国王夫妻の来日の際に行われた歓迎式典に出席された際は、縁取りがおしゃれなペールトーンのピンクのセットアップをお召しでした。




淡いピンクのセットアップは襟のないデザインで、縁取りにブレードが施されていておしゃれなたたずまい。靴とバッグは白を合わせることで、より優しい雰囲気にまとめられています。アクセサリーもネックレスとイヤリング、ブローチまでパールで統一し、全体がペールピンクと白のツートーンが成立。軽やかな印象で春らしさ満点です。
ピンクのジャケットに同じトーンのスカーフで軽やかなパンツスタイル
2018年5月の連休に宇都宮駅経由で御料牧場へ向かわれた際は、ピンクのジャケットにお気に入りのシャネルのスカーフを合わせたパンツファッションでした。



柔らかいピンクのジャケットに、同じピンクベースのスカーフを合わせた、優しい雰囲気のパンツスタイル。首から掛けるラフな巻き方がこなれ感を演出すると同時に、Iラインが強調され引き締まって見えます。また、パンツや靴は、ダークカラーで引き締め、バッグはジャケットと同じカラーでそろえることで、大人っぽい甘辛コーディネートに。歩くと揺れる、軽やかなスカーフは、涼しげな雰囲気をプラスしてくれます。
●《最近ではペールカラー×締め色が定番》皇后雅子さまの春の「パンツ」ファッション」 スタイリストが注目した着こなしバランス