マインドフルネスを始めたら、自分を責めなくなった
ひとりでランチをするときは、スマホやテレビなどに目を向けずに食事だけに集中する、散歩をするときはあれこれ考えごとをするのではなく、周りの景色や空気を五感で味わいながら歩くなど、日常のさまざまなシーンでマインドフルネスを取り入れている、と高橋さん。そのおかげで、日々を穏やかに過ごせるようになったそう。
「以前は仕事もプライベートも『完璧にやらなくては』という思いが心のどこかにあり、それがうまくいかないと、自分を責めてしまうことも。でも今は、自分を大切にできるようになりました。何かハプニングが起きても冷静に受け止めて、『これはギフトだ。ここから何を学ぼう?』とポジティブに切り替えられるようになってきましたね」(高橋さん)
マインドフルネスを暮らしに取り入れるには、何から始めたらよいのだろうか。高橋さんが愛読しているというのが、高橋さんの瞑想の師でもある、ニーマル・ラージ・ギャワリ氏の著書『心が整うマインドフルネス入門』。
「マインドフルネスの効果ややり方が具体的に書かれている一冊です。実はマルチタスクよりもシングルタスクのほうが効率がいいこと、何かを動かすパワーは過去や未来ではなく『今』にしかないこと、問題は常に存在するものなのでそれ自体が問題ではなく、『問題を解決できないこと』が本当の問題なのだということなどを学びました」(高橋さん)
春は新しいことを始めるにもいい季節。高橋さんおすすめのマインドフルネス習慣、スタートしてみては?
取材・文/志村香織