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八方ふさがりの中居正広、“記者会見”という最終手段も視野に入るほど追い詰められた状況 恋人や兄家族など周囲への負担も大きくなるばかり  

窮地に陥ったままの中居正広
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本人は芸能界から身を引き、ケジメをつけたと思っていたはず。だが、彼に対する風当たりは弱まる気配がない。フジテレビが再生の道を歩み、被害女性も前を向こうとする中で、取り残された中居正広(52才)の胸中に渦巻くのは、不穏な感情──。

「引退発表後、しばらくは自家用車やタクシーで外出することもありましたが、最近はほとんどなくなったようです。食事もデリバリーで済ませることが多く、できるだけ周囲の人に負担をかけたくないという思いなのでしょう」

芸能関係者がそう明かすのは、中居正広の近況だ。フジテレビの元アナウンサー・A子さんとのトラブルを発端とした問題は、6月25日に開催されたフジテレビの親会社の株主総会にまで持ち込まれた。そこで、中居への責任追及を問う声が株主から上がったのだ。

「刑事、民事での責任追及に関しましては、信頼回復を進めていきながら、法律家、専門家の意見なども伺いながら検討していくべきことかなと思います」

フジテレビ社長の清水賢治氏はそう話し、提訴の可能性を否定しなかった。一連の騒動は、フジテレビの第三者委員会が3月末に出した報告をもって一区切りついたかに見えた。中居サイドは「性暴力」を認定した第三者委に対し、再調査や証拠の開示を求めたが、第三者委側は拒否。中居は窮地に陥ったままだ。

「はじめのうちは、中居さんを援護する声もありましたが、徐々にトーンダウン。いまでは中居さんに“インターネットは見ない方がいい”というアドバイスをする知人もいるほどで、彼のメンタルがいままで以上に心配されています。中居さんとしては、復帰したいなどという気はないようですが、とにかく、地に落ちた名誉を回復したいという思いが強くなっているようです」(前出・芸能関係者)

中居側は再調査や証拠の開示を第三者委員会側に求めたが拒否された(時事通信フォト)
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中居の盟友で、A子さんを中居の自宅に呼んだフジの元編成幹部には、4段階の降職および1か月間の懲戒休職という厳しい処分が下された。

「結局は会社に残る形になりました。この編成幹部は“クビになったら洗いざらいぶちまける”などと話しており、フジ社内の表に出せない話を封じるため組織の中に残さざるを得なかったといわれています」(フジテレビ関係者)

フジは、株主総会の前に、すでにA子さんに対面で謝罪し、経済的・精神的損害に対する補償について合意した。

「フジ社内では、いまだA子さんへのさまざまな意見が聞こえてきますが、彼女と会社が“手打ち”したこともあって、大手クライアントのCM出稿も再開され始めました。これで大半の問題が解決し、ようやく前を向ける雰囲気になっています」(前出・フジテレビ関係者)

一方で、ひとり蚊帳の外なのが中居だ。フジとA子さんとの合意を受けた際に中居サイドは、「人権尊重のお願い」と題するコメントを出し、《双方に同じ人権があることを厳にご認識いただきますよう》と注意喚起した。

「中居さんとしてはA子さんに巨額の解決金を払ったうえ、結局、引退をし、性加害者のレッテルを貼られすべてを失った。さらにフジから責任追及されるリスクも残っている。名誉挽回する機会すら与えられない中で、“人権を無視するな!”と訴えることぐらいしかできないのが現状でしょう」(中居の知人)

実際、第三者委が世界保健機関の定義に基づき、「性暴力」と認定したことに対し、中居は《一個人に適用し、『性暴力』のレッテルを貼った、重大な人権侵害だ》と反論していた。

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