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天皇皇后両陛下が“思い出の地”オックスフォード大学ご訪問 著書で記されていた、雅子さまとともに「イギリスの地を再び」の思い

赤いガウンを着用され、雅子さまの名誉法学博士号の学位授与式に臨まれた天皇皇后両陛下(2024年6月28日、Ph/AFP=時事)
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2024年6月22日からイギリスを公式訪問されていた天皇皇后両陛下が28日、かつて留学していたロンドン郊外にあるオックスフォード大学を訪問された。両陛下で訪れたのは初めて。

雅子さまには「名誉法学博士号」が授与

天皇皇后両陛下は、雅子さまが外務省時代に留学していた「ベイリオル・コレッジ」をご訪問。総長らに出迎えられた。雅子さまには、このあと、大学から「名誉法学博士号」が授与。両陛下は赤いガウンを着用され、授与式に臨まれた。

コレッジ内を散策されたあと、天皇皇后両陛下は総長ら40人余りとの昼食会に臨まれた。

天皇陛下が留学していた「マートン・コレッジ」では訪問の記念に桜を植樹され、両陛下がそれぞれ過ごされた寮にも足を運ばれた。

「イギリスの地を再び」の希望を実現

天皇陛下は1983年に、雅子さまは外務省に務められていた1988年に、オックスフォード大学に留学。天皇陛下はイギリスへ留学中、エリザベス女王から茶会に招待されたほか、スコットランドのバルモラル城にも招かれ、バーベキューを楽しまれるなど、家族の一員のように過ごされたという。

2023年4月に復刊された、天皇陛下が執筆したイギリス留学記『テムズとともに』で、新たにあとがきを寄せられ、こう綴られている。

《遠くない将来、同じオックスフォード大学で学んだ雅子とともに、イギリスの地を再び訪れることができることを願っている》

今回のご訪問で、天皇陛下の念願が叶った形だ。