心や体が揺らぎやすいアラフィフ世代だからこそ、自分自身を整える“趣味”を持っておきたいもの。心豊かに暮らす素敵な人々に、幸せな気持ちになれる趣味時間についてうかがいました。俳優・モデルの菜木のり子さんが元気を注入してもらっているものとは――。映える&効きめがある&気分が上がるおしゃれ・美容・趣味・暮らしの実例やヒントを紹介する、大人女性に向けたムックシリーズ『reShine』から注目記事をピックアップ。
ご機嫌になれるモノをたくさん持っていると暮らしが楽しくなる
菜木さんは、 本人曰く、「気持ちの上がり下がりが激しい性格」。そのため“ご機嫌になれるハマりごと”を常に探していると言う。
「今いちばんハマっているのが韓国料理。まず、息子がBTSの大ファンになり、娘と私に韓国熱が伝染していきました」
気分が落ちたら滋養たっぷりな韓国食で元気を注入
菜木さんはもともと辛いもの好きで辛い料理からハマっていき、ドラマや映画に夢中になった娘さんも映像で見た料理を見様見真似で手作り。毎日のように写真を送りあっているとか。
「家の近くにコリアンタウンがあり、韓国食品店のキムチが絶品なんです。唐辛子やゴマ油、コチュジャンなど調味料も、日本のモノとは味が違うので、まとめ買いして娘にも送っています」
食器類もそろえていて、娘さんからもらった土鍋(トゥッペギ)は使うたび、「本場っぽい」と気持ちが高ぶると言う。
「韓国のことになると話が尽きなくて、子どもたちとやりとりしていると一日があっという間。余計な不安を抱えている暇がなくなりました(笑い)」
カードを通して自分と向き合う 固まった考えを解きほぐして
さらに菜木さんが心掛けているのが自分と対話する時間を持つこと。そのツールとしてタロットカードを使っている。
「ひらめきを得るために引いているので、カードの意味は深刻に考えず、絵が美しいものを集めています。きれいな絵を眺めるだけでも、癒しになりますよ」
カードのおかげでざわついた気持ちを整え、凝り固まった考えから抜け出せるようになったと、菜木さんは語る。
「自分の気持ちにふたをしないことが大事なんです。自己肯定というか自己受容ですね。もやもやした気持ちが残っていたら、幸福感が薄れてしまいますから」
◆教えてくれたのは:モデル・俳優・菜木のり子さん
1967年生まれ。14歳のときにティーン誌でモデルデビューし、その後、俳優に転身。25~27歳をパリで過ごし、帰国後は俳優・モデルだけでなく、CMタレントとしても活躍。プライベートでは29歳の娘、18歳の息子の母。
撮影/安彦幸枝 構成・文/坂口みずき
※『reShine』2024年夏号