2024年6月にイギリスへ公式訪問された天皇皇后両陛下。到着後、チャールズ国王が用意したベントレーで移動したことが話題になった。実はイギリス王室のプリンスやプリンセスたちが自ら運転することもある。ロイヤルファミリーはどんな車に乗っているのか、ドライブ姿を振り返る。
挙式後に乗った車は父から借りたアストンマーチン
2011年4月29日、世界中から注目を集めたウィリアム皇太子夫妻(当時は王子夫妻)の結婚式。式の後、ふたりがクラレンスハウスまで移動するために乗ったのはイギリスの高級車、アストンマーチン「DB6ヴォランテ」。キャサリン妃を助手席に乗せ、ウィリアム皇太子が自ら運転した。
このネイビーの車は、チャールズ国王(当時は皇太子)の愛車で、1969年の21歳の誕生日に故・エリザベス女王からプレゼントされたもの。後ろのナンバープレートには「結婚したばかり」という意味がある「JU5T WED」(5をSに見立てた)の文字が書いてあり、ユーモアのある演出もされていた。
見た目はクラシックな電気自動車を選んだヘンリー王子夫妻
弟のヘンリー王子も自身の結婚式の後、ハンドルを握っている。イブニングレセプションに向かうため、メーガンさんを助手席に乗せて運転をしたのはライトブルーのジャガー「Eタイプ」。
「Eタイプ」は1961年に初めてイギリスで販売されたスポーツカー。ふたりが乗っていたのは1968年製の車で、見た目はクラシックカーだが電気自動車に改造されたもの。ナンバープレートは挙式日の日付、「E190518」(19日・5月・2018年)だった。
結婚式ではウエディングドレスや指輪だけではなく、車にもこだわっていた。