皇后雅子さまのトレードマークとも言えるスカーフを取り入れたファッション。コートなどのアウターがいらない秋は特にファッションのポイントになる。そこで、雅子さまのこれまでの秋のスカーフファッションを振り返る。
マスタードイエローのスーツに光沢のあるスカーフで華を添えて
1993年10月、三重県四日市市にある国際環境技術移転センターにて、地球環境の保全を目的とする施設をご視察に。
雅子さまは、ノーカラーのイエローのスーツに、トレードマークだったスカーフと合わせてお出ましに。
マスタードイエローのノーカラーのスーツに、白と青とゴールドが入ったスカーフを合わせられ、華やかさをプラス。さらにパールのアクセサリーで、品格を添えているのがポイント。シンプルなスーツに小物で華やかさを加算しつつも、バッグや帽子はダークカラーでそろえられ、甘辛バランスの整ったコーディネートだった。
お気に入りのセットアップに大きめリボンで女性らしさをプラス
1996年10月、「全国育樹祭」に出席された際は、雅子さまが何度もお召しになっている胸元のカットが印象的なロイヤルブルーのスーツをお召しに。そんなお気に入りの一着に合わせたのは、白地にスーツと同じロイヤルブルーの水彩タッチのスカーフ。
鮮やかなロイヤルブルーのスーツに、柄スカーフを取り入れた気品たっぷりのコーデ。スカーフは白ベースなので、顔周りが明るく見え、ボウタイ風に大きめのリボンに巻くことで、ブルーというクールなカラーでも、女性らしさがプラスされ、甘辛バランスがとれたコーディネートになっている。
白のワントーンコーデにスカーフとブラウンのスクエアバッグでアクセント
2002年10月、栃木県の御料牧場に滞在されるため、駅に到着されたご一家。雅子さまは白のパンツスーツにスカーフとブラウンのスクエア型のバッグをコーディネートされていた。
首元には、寒さ対策にもなる光沢感のあるスカーフを立体的に巻かれ、そのスカーフにも入ったブラウンを拾って、ブラウンのバッグをチョイス。靴も濃い目のブラウンで、統一感のあるコーディネートに。
オフホワイトのパンツスーツをツヤ感スカーフでエレガントに昇華
2003年11月、天皇陛下(当時は皇太子)と、まもなく2歳を迎える愛子さまと過ごされる愛らしいファミリーショット。
雅子さまは、オフホワイトのパンツスーツに、グリーンやマスタード、赤などがはいった秋らしさを感じさせる明るい色のスカーフをプラス。首周りスッキリのショートヘアに、存在感のあるイヤリングやスカーフの効果で、顔周りは明るく華やか。かっちりマニッシュなパンツスーツもツヤのあるスカーフが、女性らしく柔らかい印象を与える。
ボルドーカラーのセットアップにスカーフでおしゃれ度アップ
2003年11月、児童養護施設を訪問された雅子さまは、くすみがかったボルドーカラーのセットアップにスカーフを合わせられていた。
お気にリイのボルドーカラーのセットアップは、ジャケットがややショート丈のダブルボタンでスタイリッシュなたたずまい。ショート丈のジャケットに対して、ひざがすっぽり隠れるくらい長めのスカートという好バランスが成立。深いボルドーカラーに明るい柄物のスカーフを差し込むことで、沈んだ印象にならず華やか。胸元にはうさぎのモチーフのブローチをつけられ、大人の遊び心もチラリ。
スカーフで視線を上に操作したモノトーンコーデ
2006年10月、天皇陛下(当時は皇太子)とともに、奈良国立博物館にて第58回正倉院展を鑑賞された雅子さま。モノトーンコーデにスカーフをプラスしていた。
下は黒、上は白のモノトーンコーデに、胸元のスカーフがポイントに。スカーフにも、さり気なく、白黒カラーが取り入れられていてまとまり感がある。ボトムは引き締めカラーの黒でまとめ、上は白のジャケットに、スカーフがプラスされ、一気に顔周りが明るくなり、スカーフの光沢感によるツヤ感も倍増。スカーフで視線も上がり、スタイルアップも叶うおしゃれコーデだった。
ベージュのパンツスーツにストールで女性らしさをプラス
2023年10月16日、石川県をご訪問の天皇皇后両陛下。雅子さまは、ピンクがかったベージュのパンツスーツにストールで首元にボリュームを出し、女性らしさをプラス。
とろみのある素材感のパンツスーツは、ストールと相まって優雅な雰囲気にまとまっている。優しいベージュカラーはともすればのっぺりしてしまうが、ストールをプラスすることで、コーデに立体感が生まれる。バッグや靴もベージュやオフホワイトでそろえられ、ヌーディカラーでまとめた上品なワントーンコーディネートだった。
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