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《成瀬シリーズで本屋大賞》作家・宮島未奈さんインタビュー「新作は“婚活・サイゼ(笑い)”への無意識なカウンターカルチャーかも」

”40才で変わる人もいる”っていうことは言える

“可能性”は本作を貫くテーマでもある。

滋賀の主婦だった宮島未奈さんは38才で作家デビューして人生が激変した(写真提供/文藝春秋)
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「家にこもっていたケンちゃんが突然、婚活パーティーを手伝い始めたように、先のことはわからないし、何才からでも新しいことはできるという可能性は伝えていきたいですね。私自身も滋賀の主婦だったのが、38才で作家デビューして人生が激変しましたから。

といっても『私ができたのだからあなたも』というおしつけがましさは嫌いなんです。私もいまこうして小説を書いているのは“たまたま”だと思っているし、その人だからできることって絶対あると思うので、他の人に同じことを勧めようとは思わないですし。だけど、それでも“40才で変わる人もいる”っていうことは言えるじゃないですか。

それでちょっと元気になってもらってもいいし、何か始めてみるのもいいし、私はこうはなれないなって思うのも悪くない。そういう、明るい気持ちになる作品をこれからも書いていきたいと思います」

明るい気持ちになる作品をこれからも書いていきたいという(写真提供/文藝春秋)
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【プロフィール】
1983年静岡県生まれ。滋賀県在住。京都大学文学部卒業。2021年「ありがとう西武大津店」で第20回「女による女のためのR-18 文学賞」大賞、読者賞、友近賞をトリプル受賞。2023年、同作を含む連作短篇集『成瀬は天下を取りにいく』でデビューし、翌年本屋大賞を受賞した。最新作『婚活マエストロ』(文藝春秋)が10月25日に上梓。

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