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《ひろみちお兄さん闘病記2》驚異的な回復も「今も上半身と下半身が離れている感覚」「おならが勝手に…」

「1日4時間以上はリハビリをしていました」

――リハビリ病院での入院生活を教えてください。

佐藤:リハビリ病院では、杖などを使うことなく、自分の足で歩くよう指示されました。なかなか厳しかったですけど、ここで頑張らなければ歩けるようにならないと思い、歯を食いしばってリハビリに励みました。入院中は「暇だろうから」といろんな人から本を差し入れてもらったのですが、結局、1ページも読んでいません(笑い)。本を読んでいる時間があったら、体を動かしていました。最低でも、1日4時間以上はリハビリをしていました。

リハビリ病院を退院するためには、QOL(クオリティ・オブ・ライフ)の検査テストがあります。1人でトイレで用を足せるか、1人で入浴できるかといった項目がいくつかあり、基準点をクリアすれば退院できることになっています。僕は当初、退院は5か月後の12月頃だろうと言われていました。でも予想以上に体の機能が順調に回復していき、入院から3週間で検査テストをパスすることができたんです。病気の発症から2か月以上続いた入院生活が終わり、想定より4か月も早い8月中旬に我が家に戻ることができました。

入院中はリハビリに多くの時間を費やした(撮影/横田紋子)
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――自宅に戻ってから3か月以上が経ち、現在の生活ぶりはいかがでしょう。

佐藤:普段の生活において、大体のことは出来るようになりました。トイレもお風呂も1人で問題なく済ませていますし、自分で料理も作っています。1人で電車移動することもあります。ただ、排せつ機能のコントロールがまだちょっと難しくて……。便意が突然来たりするので、薬を飲んで便のコントロールをしています。でもおならは勝手に漏れてしまうので、人込みに行くと不安で不安で(笑い)。

現在も腰回りの感覚はまったくなくて、上半身と下半身が離れているような感覚なんです。お尻のポケットに携帯電話などを入れていても、感覚がないので入っているのかが分かりません。湯船に浸かるときも下半身で熱を感じることができないので、必ず手で温度を確認してから入るようにしています。足の感覚も6割くらいは戻ってきているのですが、ずっとしびれている状態です。

「元の生活に戻るためには、まだまだリハビリが必要」としながらも、驚異的なスピードで退院した佐藤さん。彼には急いで自宅に戻らなければいけない理由があった──。

家族は明るく振る舞ってくれた(撮影/横田紋子)
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【全3回の最終回】へ続く

取材・文/剣 慧人

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