胸がいっぱいになりそうです
いよいよ12月22日にJRA競馬のオールスターレース、1年の締めくくりの祭典「有馬記念」が開催される。注目の枠順も決定し、日に日に盛り上がりを見せ始めている。
そんな中、6月までファッション誌『CanCam』の専属モデルを務めて、現在はJRA中継テレビ番組『うまDOKI』(KBS京都、土曜午後3時)にもレギュラー出演する“競馬好きモデル”のタレントほのか(28才)も、「2024年最後の大当たりを」と、レース予想に没頭中。今、巷で増加中の、“UMAJO”(ウマジョ)と呼ばれる若い女性競馬ファンたちを代表して語った。
「やっぱり年越しの風物詩といえば有馬記念。出走馬の動向チェックをしていると“あ~、もう2024年も終わりなんだな”って実感し始めています。しかも、今回は、2022年のダービー馬で去年の有馬記念ホースのドウデュースの引退レース。名馬のラストランに、当日は胸がいっぱいになりそうです」
そのドウデュースは、この秋は10月27日の天皇賞・秋、11月24日のジャパンCとGIを2連勝。今レースも勝って秋の古馬3冠制覇となれば、2000年のテイエムオペラオー、2004年ゼンノロブロイに続く史上3頭目の快挙で、有終の美を飾ることになる。
「私は、前走ジャパンCでは、前々走の天皇賞・秋の最後の末脚がすごかった分、再び繰り出すのは難しいだろう、と本命からハズしちゃったんです。ところが連勝。こうなったら最後もかっこよく決めてくれちゃいそうです。12月1日のチャンピオンズカップが、昨年と同じ1~3着という結果だったので、去年の有馬記念2着のスターズオンアースも、再び快走するかもしれません」
ワイワイ食べたりのんだりしながら観戦
このように人一倍競馬に詳しいほのかが取材に応じたのは、渋谷にあるカラオケBOX。11月から、全国のJOYSOUNDのカラオケが設置されたカラオケBOXでは、JRAの競馬中継番組「グリーンチャンネル」のLIVE配信が見られるようになり、若い女性を中心に“カラオケ&競馬観戦パーティー”が流行り始めているという。
「競馬って、おじさま方が赤ペンと競馬新聞片手に競馬場や場外馬券場で真剣に予想……というイメージをまだ持っている方がたまにいますけど、実際は若い世代や女性も楽しめる要素がいっぱいなんです。こうやってカラオケBOXで、仲間同士で盛り上がることもできるし、競馬場にはインスタ映えする“UMAJOスポット”という女性専用スペースがあって、かわいいスイーツが買えたりと楽しいんですよ。私は、馬のかわいさにハマっていて、筋骨隆々な馬格(馬の体格)をチェックするのが大好きなんですけど、イケメンの若手騎手も多いので、そういう“推し活”から入ることもできちゃう。十人十色な楽しみ方ができるんです。
特にこの季節は外が寒いので、カラオケBOXでみんなでワイワイ食べたり飲んだりしながら観戦できるのはありがたいですよね。私は競馬場で見るのが好きなんですが、実際、カラオケBOX観戦を体験してみると、大画面だし大音量にもできるしで、臨場感もあって競馬場で見る“疑似体験”ができます。少しでも競馬に興味を持っている人の“観戦の導入”としてはうってつけですよ」
この競馬中継のLIVE配信は、これまで人気アーティストのライブ中継や、2022年サッカーW杯カタール大会の生中継観戦などにも使われてきた。競馬中継は、この11月から始まり、2025年6月15日のGI宝塚記念まで、毎週末に生配信される予定だ。
来年はモンゴルの大草原まで
バイクツーリング、ゴルフ、ジムトレーニングなど多趣味なほのかだが、中でも競馬は特別だという。
「夏には種牡馬を繁養する牧場・社台スタリオンステーションさんのところで、昨年引退したGI6勝を挙げた名馬イクイノックスに会ってきました。友人は米競馬の祭典“ブリーダーズカップ”の観戦に行っていましたね。競馬は、世代や国籍、人種を超えてつながることができる世界的な共通言語だと思っています。知らないまま人生を過ごすなんて、もったいないです」
「大げさかな?」と笑いながら、楽しそうに熱く語る。もちろん、有馬記念の思い出も数多くある。生で初観戦したのは2018年の第63回。昨年も中山競馬場で生観戦して、レース直後の3着タイトルホルダーの引退式まで見届けると、それぞれの競走馬が持つ物語、競馬のロマンある世界観に、左目からひとすじの涙をこぼしてしまったという。
「ほかにも2021年には、JRA歴代最小場体重記録(340kg)のメロディーレーンが、2018年には、いつもは柵や生垣、水堀を飛び越える障害レースで走るオジュウチョウサンっていう障害馬が出走したりと、有馬記念はいろんなタイプの馬を知ることができる絶好の機会でもあるんです。今年の有馬記念をきっかけに、新たな趣味として競馬を始めるのも、ちょうどいいと思います」
UMAJOとは「これまでの価値観にとどまらず、女性ならではの感覚で、もっと自由に、ぐっとポップに競馬を楽しむ女性たち」を指す新語だが、目をキラキラさせて語るほのかは、まさにそのものだ。
「有馬記念を的中させて、来年はモンゴルの大草原まで乗馬で馬を駆けさせに行きたいな!」
年末にビッグな夢を膨らませられるのは、ジャンボ宝くじだけでは無さそうだ。