
3月25日夜、国賓として来日したブラジルのルラ大統領夫妻を歓待する、天皇皇后両陛下主催の「宮中晩餐会」が、皇居・宮殿で開催された。
令和に御代がわりしてから国賓が招かれたのは、2019年5月のトランプ大統領夫妻の来日以来、2度目のこと。約6年ぶりに行われた今回の宮中晩餐会では、ブラジル側の要望を受けて、ドレスコードにタキシードやえんび服、ロングドレスではない、「平服」が指定された。
今回、「宮中晩餐会デビュー」を果たされたのが愛子さまだ。愛子さまは、淡いピンク色のワンピースに、同色のジャケットを合わせられた。生地にはバラの模様が刺繍され、シンプルなデザインながら会場に華やかさをもたらされていた。

宮中晩餐会での愛子さまの装いで特にセンスが光っていたのが、首元だ。愛子さまがお召しになったのは、小粒のパールを規則的に組み合わせたチョーカーだった。

「2024年春の園遊会や、今年1月に行われた新年一般参賀で着用されたのと同じものとみられ、一連のパールネックレスよりも華やかで可愛らしい印象を受けました。アクセサリー選びでフレッシュな感性をアピールされた愛子さまですが、今回このチョーカーを選ばれた理由は、ほかにもあるようです」(前出・皇室記者)
いまから30年以上前の1993年7月、雅子さまは当時のアメリカとロシアの大統領をもてなす宮中晩餐会に出席された。その前月にご成婚されたばかりの雅子さまにとって、これが「皇室外交デビュー」だった。

「雅子さまがお召しになったのは白やピンクの花模様のレースが目を引く若草色のドレスで、なかでもひときわ存在感を放っていたのが、大ぶりなブルーのカラーストーンのモチーフがついた、パールをふんだんに使用したチョーカーでした。
個性的でありながら、落ち着きも兼ね備えたチョイスでした。雅子さまは持ち前の語学力を駆使し、初々しさを残しつつも、堂に入ったお振る舞いで賓客をもてなされました。愛子さまがベーシックなネックレスではなく、あえて存在感のあるパールのチョーカーを選ばれたのは、“皇室外交デビュー”当時の雅子さまのお召し物や振る舞いを意識されてのことかもしれません」(前出・皇室記者)

親子揃って華々しい晩餐会デビューを飾られた。


