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《小室眞子さん第一子出産》宮内庁はなぜ「承知していません」と回答したのか?「知らぬ存ぜぬ」から「出産の事実だけを公表」へ“沈黙の10日間”での秋篠宮さまの変節 

ベビーカーを押しながら散歩をする小室さん夫妻(2025年5月)
写真19枚

「小室眞子さまにつきましては、お子さまがご誕生になりましたということを、お知らせをいたしたいと思います」

秋篠宮家を支える宮内庁皇嗣職の吉田尚正皇嗣職大夫がそう唐突に口を開いたのは、5月30日午後の定例記者会見でのことだった。いつ生まれたのか、アメリカでのご出産か、男の子か女の子か──報道陣が矢継ぎ早に質問するも、吉田皇嗣職大夫は、「お子さまがご誕生になったということのみをお知らせする」と答えるのみ。一向に進展しない押し問答に、会見場は異様な緊張感に包まれた。宮内庁の頑なな対応について、皇室記者が眉をひそめる。

「これまで元内親王の出産については詳細が発表されてきました。小室圭さん(33才)と眞子さん(33才)の結婚までの過程に問題があったにせよ、国民はこれまで30年近くにわたって眞子さんを見守ってきたわけですから、記者の問いに宮内庁がほぼゼロ回答なのは解せません。このような対応の背後には、出産のみを国民に伝えるという秋篠宮ご夫妻のご意向があるのでしょうが、今回の“発表”には大きな違和感を持ちます」

《眞子さん「極秘出産」》──本誌『女性セブン』前号(5月22日発売)は、今年の3月中旬、ニューヨーク・マンハッタンから車で1時間ほど離れた地に小室圭さん(33才)と眞子さん(33才)夫妻が新居を構え、出産準備を進めていることを報じた。

「幸せな日々を願われていらっしゃる」

当初、眞子さんの出産が世に知られるところとなっても、秋篠宮家は祝賀ムードとは程遠い、異例ともいえる対応を見せた。元皇族の出産は、高円宮家の三女である守谷絢子さんが2024年5月に第3子を出産して以来、およそ1年ぶりとなる。

「絢子さんは2018年に日本郵船社員の守谷慧さんと結婚し、翌年に第1子、2022年に第2子を出産しました。民間人とはいえ絢子さんの出産は3子とも慶事として報じられ、宮内庁は性別や病院、出産時間まで詳細を発表しました。遡れば、三笠宮崇仁親王の長女・次女の出産についても、宮内庁は即座に発表してきました」(前出・皇室記者)

だが本誌『女性セブン』前号の発売を控えた5月21日、本誌が宮内庁に眞子さんの出産についての事実確認を求めたところ、宮内庁はこう回答した。

《承知しておりません》

また、5月22日の記者会見で、「眞子さんの出産を宮内庁は把握しているか」と問われた宮内庁の西村泰彦長官は「この場で申し上げることは何もない」と言うに留まった。会見に参加した宮内庁担当記者が話す。

「納得しない記者が『これまで皇室を離れた女性は出産を公表してきたが』と重ねて質しても、西村長官は『それは各宮家のお考えだと思います』と述べるのみ。にべのない返答で質問をピシャリと封じました」

新居の近くを1時間近く散歩した小室さん夫妻(2025年5月)
写真19枚

しかし前述の通り、本誌が質問書を送付してから約10日後の5月30日の会見では、吉田皇嗣職大夫が一転して眞子さんの出産を発表するに至った。

しかも会見で「秋篠宮殿下らはお喜びでいらっしゃる。ご家族の幸せな日々を願われていらっしゃいます」とも語り、10日前に、出産の事実すら「承知しておりません」と回答した内容との大きな隔たりが明るみに出た。ある皇室ジャーナリストは「秋篠宮ご夫妻が出産を知らなかったはずはありせん」と指摘する。

「いくら秋篠宮ご夫妻と眞子さんの間に溝があるとはいえ、大きなライフイベントである妊娠、出産については、少なくとも次女の佳子さまを通じて秋篠宮ご夫妻に伝えられていたはずです。

それに、小室さんは仕事を通じて在ニューヨーク日本国総領事館と良好な関係を築いています。同総領事の森美樹夫氏は秋篠宮さまと懇意なので、こちらのルートからも出産の一報が入らないとは考えにくい。眞子さんの妊娠と出産は、かなり早い段階で、秋篠宮ご夫妻に伝わっていたと考えるのが自然です」

それではなぜ、宮内庁は“ウソ”ともとれる回答をしなければならなかったのか。前出の皇室ジャーナリストは「秋篠宮さまの変節ではないか」と語る。

「絢子さんの出産時との対応の違いを問われた西村長官が『各宮家のお考え』と述べたことからも、秋篠宮さまのご意向で出産を発表しなかったのは明らか。眞子さんの結婚を『類例をみない結婚』と表現した秋篠宮さまだけに、あのような形で結婚を強行した夫婦の出産を宮内庁から発表する必要はないとお考えになり、当初は知らぬ存ぜぬで通そうとしたのでしょう。

ところが眞子さんの出産が国民に知れ渡ったのに黙殺を続ければ、将来の皇と国民の関係にまで支障が出る恐れがあるとの声が宮内庁職員から上がった。いくら民間人になったとはいえ、眞子さんの子供は将来の天皇の甥か姪ですから。そういった経緯で“沈黙の10日”の間に、出産の事実だけ公表する方針を決めたのだと思います」

※女性セブン2025年6月19日号