
2024年12月6日、入浴中の不慮の事故で亡くなった中山美穂さん(享年54)。突然の死に多くの関係者やファンが悲しみに暮れた。それから1年の節目を迎えて、最愛の姉を失った中山忍(52才)が秘められた思いを『女性セブン』の取材で明かした。
「この1年で痛感したのは、寂しいとか悲しいという気持ちは減らないということ。一周忌を迎える頃には心が落ち着くと思っていたけど、そうでもないことに気づいて、愕然としています」
開口一番、忍は静かにそう語った。美穂さんを失った喪失感は薄まるどころか増すばかりで、日常のふとしたタイミングで姉を思い出すという。
本来なら2025年は美穂さんのデビュー40周年で全国ツアーが予定されていた。“世界一の中山美穂ファン”を自称する忍も姉のステージを楽しみにしていた。

「姉とは当たり前のように一緒に年を重ねていけると思っていました。年齢とともに出てくる体の不調も共有し合い、冗談めかして、『おばあちゃんになってもそれぞれひとりだったら一緒に暮らそうね』と話していたほどです。その未来がもう来ないと思うと悔しくて、“急にいなくなるなんて聞いてないよ!”という思いです」
3才違いの姉妹は母親が再婚するまで母子家庭で育ち、いつも一緒だった。
幼稚園の頃、美穂さんがこぐ自転車の後ろに乗ってピンク・レディーの歌を一緒に歌ったのが姉に関する忍の幼い頃のいい思い出だ。ともに10代で芸能界に入ると多忙で距離が生じたが、30代を迎えた頃から再び近しくなった。
2014年に美穂さんが離婚して仏パリから帰国してからは、互いに頼り合う関係になった。
「2024年3月、元宝塚の紫吹淳さんとライブで共演する際、私が自信がないと漏らすと『じゃあお姉ちゃんがリハーサルに行くから』と駆け付けてくれました。トップアイドルだった姉ですが、私生活はいたって普通。私と一緒に役所やスーパーに行くと、地に足の着いた生活を少し自慢するように『お姉ちゃん、偉いでしょ』とよく口にしていました」
12月11日発売の『女性セブン』では、離婚後の美穂さんが最愛の息子と過ごした“最後の時間”、姉の死去後、忍を救った小泉今日子の存在、まだ決まらない“お墓の行方”などについて詳報している。