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【全文公開】浅田真央と村上佳菜子、金銭を巡るトラブルのその後 急逝した村上の姉が繋いだ断絶の果て、「お別れの会」で話し込んでいた2人 

今年4月に顔を合わせていた浅田真央と村上佳菜子
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けんかやトラブルとは無縁に思える「天真爛漫な2人」の断絶が報じられた。世界の舞台でともに闘い、プライベートもともにし「何でも話せる仲」だったはずの2人は3年もの間、口をきかない日々を送っていたという。その浅田と村上を再び繋げたのは最愛の姉の存在だった──。

悲しみに暮れた表情で一点を見つめる村上佳菜子(30才)に、浅田真央(34才)が近づき、そっと言葉をかける。浅田と目を合わせた村上の表情は、一瞬にして和らいだ。今年4月、2人は愛知県内のある会場で顔を合わせていた──。

浅田と村上を巡っては、『週刊文春』(6月26日号)が《浅田真央“氷血のスピーチ”で村上佳菜子が排除された》とのタイトルで、両者間のトラブルを報道した。浅田が座長を務め、2022年9月から開催されたアイスショーで、2人の関係に亀裂が走っていたという。

「記事によれば、村上さんも出演予定で練習に参加していたところ、ほかの出演者たちから“練習に対する報酬が出ない”“公演先での宿泊代を出演者が立て替える”などの不満が村上さんに寄せられたそうです。村上さんが出演者を代表する形で座長の浅田さんに直言したところ、彼女の怒りを買って村上さんがショーから降板させられた。以来、2人は断絶状態にあるという内容でした」(フィギュア関係者)

出演者を前にした浅田が、村上からの指摘に「とても傷つきました」と話した音声も公開され、イメージとは大きく異なる物言いが事の深刻さを物語っていた。

名古屋出身の浅田と村上は、旧知の間柄だった。幼稚園児だった村上が通っていたスケートクラブに浅田が移籍して以来、つきあいは25年に及ぶ。村上は浅田を慕い、浅田と同じ中京大中京高校(愛知)に進学した際には、浅田から制服をもらったほどだ。

関係者らとの会食を終えた浅田(2024年)
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ともにトップスケーターとなった後も信頼関係が変化することはなかったが、2017年4月に揃って引退を表明すると、不協和音が生じ始めた。引退後の浅田はスケートの魅力を広く伝えるべく、全国各地で精力的にアイスショーを開催。一方の村上は芸能活動に重きを置くと、持ち前の明るさとトーク力でたちまち人気タレントの仲間入りを果たした。

「村上さんがタレントとしてノリに乗っていた2018年4月、トーク番組の『ボクらの時代』(フジテレビ系)に浅田さんと出演した彼女は、浅田さんの恋愛観にグイグイ踏み込んだんです。村上さんにしか聞き出せない赤裸々トークに番組は大盛り上がり。でもその振る舞いに浅田さんは違和感を覚えたようで、後日、村上さんとの共演にNGを出したといわれています」(テレビ局関係者)

こうした引退後の活動の違いが、「衝突」の背景にあるとみる関係者もいる。

「引退後もスケートと真剣に向き合う浅田さんには、村上さんのタレント活動に思うところがあったのかもしれません。そんな彼女にアイスショーの運営について意見されたことが、許せなかった要因の1つとの見方もあります。

ただ、アスリートのセカンドキャリアは難しい問題で、村上さんも生活していくために、さまざまなことを考えなければならなかったのでしょう。それでも以前は一緒に世界を目指した同志だっただけに、寂しさもあったのかもしれません」(前出・フィギュア関係者)

今年6月、浅田はアカデミーを設立し、東京都立川市にオープンした『MAO RINK』を拠点に指導者として本格的に始動することを表明。一方の村上は2024年1月に結婚した夫の豊さんと、「かき氷ビジネス」に力を入れている。今年は人気かき氷店とのコラボレーションを控えている。

友人らが集う「お別れ会」で

以前にも増して別々の道を歩み始めた2人だが、幼少期から育んできた強固な絆はそう簡単に切れるものではなかった。村上には6才上の姉・A子さんがいる。A子さんも元フィギュアスケート選手で、浅田舞(36才)・真央の姉妹と村上姉妹は同じ名古屋市内のリンクで切磋琢磨した仲だった。

「A子さんも将来を期待された選手でしたが、高校卒業と同時に競技生活を離れました。きっかけは、浅田姉妹と妹の存在でした。浅田姉妹の才能に衝撃を受け、高校生のときに出場した大会では小学生だった妹の佳菜子さんに負けた。自身の才能に限界を感じ、浅田姉妹と妹に競技者としての夢を託したそうです」(別のフィギュア関係者)

姉の思いを継いだ村上は、2014年のソチ五輪に浅田らと出場した。ソチ五輪といえば、浅田がショートプログラムでミスを連発し、傷心のなか迎えた翌日のフリーで完璧な演技を披露して「奇跡の4分間」と称された伝説の五輪だ。浅田は6位入賞を果たし、初出場だった村上も12位と善戦。そんな2人の夢舞台を、A子さんは誰より応援していたという。

コラボするかき氷店を訪れた村上(右)と夫の豊さん(2025年6月)
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高校で物理の教師をしながら、地元・名古屋のフィギュア教室で指導者もしていたA子さんは、2023年8月に結婚。幸せな新婚生活を送っていた。しかし──。

「今年1月、A子さんは36才の若さで急逝しました。持病による発作が原因だったそうです」(前出・別のフィギュア関係者)

A子さんの葬儀は家族のみで執り行われ、亡くなってから約3か月後の4月27日、友人らが集う「お別れ会」が開かれた。冒頭、浅田と村上の姿が目撃されたのはA子さんのお別れ会だった。参加者のひとりが当日の様子を振り返る。

「寂し気な佳菜子さんに、真央さんが寄り添っているように見えました。真央さんもA子さんのことはよく知っているので、ショックは大きかったと思います。A子さんの写真を前に2人で話し込んでいました。A子さんとの思い出を懐かしんでいるような雰囲気でした。たしかに3年前には断絶状態に陥った2人でしたが、佳菜子さんの悲しい出来事が、2人の間を再び繋いでくれたんだと思います」

2人の“競演”がもう一度見たい。

※女性セブン2025年7月17日号

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