
開幕から3か月、国際博覧会「2025年大阪・関西万博」は連日大にぎわい! 多様性をテーマとし趣向を凝らしたパビリオンが84棟並ぶ中、東尾修さん、理子さん親子が辿ったのは「命」を巡るパビリオン。最先端医療、技術、そしてアートから私たちの大切な「命」を考えました。
生まれてくる「命」はひとつひとつが奇跡
「世界中の人が集まっているんですね!」
「これは、すごいもんだなぁ」
4月13日の開幕から3か月を過ぎて、日に日に増える来場者でにぎわう会場を前に顔を見合わせて話す東尾修さんと理子さん。2人とも、万博は“初体験”だ。
「55年前は、ちょうどプロ野球に入団した直後で、とても万博に行くような状況ではありませんでした。親になると子に教わることは多いけど、理子と一緒じゃなかったら万博を知らないままだったかもしれません」(修さん)
国際交流や経済の活性化、未来社会の展望と、万博にはいくつものテーマが掲げられるが、理子さんは「いのち」のフレーズに惹かれたと話す。
「34才で結婚し、すぐに妊活、治療を始めました。タイミング法は8回、人工授精も採卵も胚移植も数を重ね、2年かけて長男の理太郎を授かったんです。いまでこそ不妊治療に対する理解や支援は広まってきていますが、当時は情報もほとんどなかった。命を授かることの重みや苦しみ、喜びはどれもこれも奇跡。宇宙が誕生し、地球に生命が芽吹いて、いま私たちがいること、子供たちが生きる未来がどうなっていくのか万博で見てみたかったんです」(理子さん)
ネオアトムとブラック・ジャックが「奇跡」の共演!
「PASONA NATUREVERSE」で出会った医療と健康の新時代

「生命の進化」を視覚で体感

「いのちの歴史ゾーン」に設置されるのは「大きな樹」。内側には生命の進化が層として描かれている。「壮大な地球と生き物の歴史を感じますね」(修さん)。
“寿命”は1週間~10日!世界初公開の「iPS心臓」
約2億個のiPS細胞で作られる「iPS心臓」。「いまの技術では、1週間から10日で新しいiPS心臓と交換されるそう。技術が進化したら、何年も何十年も動き続けるのかと思うと神秘的です」(理子さん)。


「オーダーメイド睡眠」の実現はすぐそこまで!体験したままぐっすり!?
脈拍や呼吸など体の状態を測定し、体調に合った音楽や照明、マットレスの角度が調整され心地いい眠り、そして快適な寝起きが叶う。


「25年後の自分」に会える!?大阪ヘルスケアパビリオンで驚きのリボーン体験
2人がチャレンジしたのは、「リボーン体験ルート」。「カラダ測定ポッド」という機器で髪や肌など7つの項目の健康データを測定し、いまの自分の健康状況とともに、25年後のアバターも生成される!




パビリオン内では「ミライのヘルスケア」・「ミライの都市」といったエリアで、医療や美容などヘルスケアに関する最新技術や2050年頃を想定した未来の都市生活を体験できる。「ミライの食と文化」では、“ミライの串カツ”を実食! 六甲バターが開発した、ヴィーガンチーズ、蒟蒻ミートといった植物性素材だけで作られた「大阪新名物!?これも串カツ」(750円)は見た目は串カツそのもの。「不思議な食感がクセになって、おいしいです」(理子さん)。


東尾修
1950年、和歌山県生まれ。’68年にドラフト1位で西武ライオンズに入団。’88年の引退まで5回の日本一に輝く。’95年から西武ライオンズの監督に就任。’10年には野球殿堂入り。
東尾理子
1975年、福岡県生まれ。8才からゴルフを始め、’99年にプロテスト合格。米女子ツアーなどでも活躍し、現在は試合解説やリポーターのほかチャリティー事業、講演など幅広く活躍中。
提供/JR東海 撮影/玉井幹郎
■大阪・関西万博に行くには新幹線で行こう!
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