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《ジュニア時代からの念願叶った二ノ》「秒単位のアイデア出し」も! 二宮和也、映画『8番出口』で脚本協力

映画『8番出口』で主演で務める二宮和也
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7月22日、都内で映画『8番出口』(8月29日公開)の完成披露イベント「88m無限ループカーペット・アライバル」が行われ、主演の二宮和也と共演の小松菜奈、河内大和、川村元気監督が登場した。

本作は、異変を見抜き正しい出口を目指すというシンプルなゲームを原作に、”無限ループ”の世界を舞台に描かれる。主演を務めた二宮は、物語の中心人物である“迷う男”を演じると同時に、脚本協力や現場でのアイデア出しなど、作品づくりの深い部分にまで関わったという。

「やっとイベントが始まったなという気持ちです。今日は『8番出口』の魅力を少しでもお伝えできればと思っています」と、冒頭の挨拶で口にした二宮。その言葉通り、会見中も終始現場での具体的なエピソードを交えながら作品の魅力を語った。

映画『8番出口』で主演で務める二宮和也
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「主演兼テストプレイヤー」──脚本に踏み込む“異例”の関わり方

川村監督によると、本作は台本を毎日直して撮影し、その場で編集して確認し、さらに内容をブラッシュアップしていくという、いわば“テストプレイしながら作る映画”だったという。

「現場で毎日台本を書き直して撮影していくような流れで、こういう柔軟な作り方ができるのは二宮くんしかいないと思った」と絶賛。

それに対し、二宮も「現場で『これだ!』という案を1秒でも早く出すのが我々の命題。現場でもすごく有意義というか…みんなで集まってやるっていうのが楽しかったです」と応じた。

二宮和也は本作で“主演兼テストプレイヤー”として初の脚本協力に参加した。著書『二宮和也のIt [一途]』(集英社)では、ジュニア時代は《演出家とか、作り手になりたかった》と語っている。初めて脚本に参加できたのは、デビューから約25年経つキャリアを持つ彼にとって「念願」だったに違いない。

映画『8番出口』の出演陣たち
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“座長”としての佇まいに、小松菜奈も称賛

共演の小松は、「緊張しすぎて初日は声が震えてしまった」と撮影当初の思い出を語る一方で、「二宮さんは本当に全体を見渡していて、どこにでも目がついているのではと思うほど。現場で心の支えになってくれました」と座長としての姿勢を絶賛。

また、本作で歩く男を演じた河内も、「嵐の『Happiness』を聴きながら新聞配達のバイトをしていた自分が、まさか共演する日が来るとは」と喜びをにじませる場面もあった。

映画『8番出口』で主演で務める二宮和也
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「何度でも観てほしい」──“映画を観たあとが始まり”の作品に

最後に二宮は「何度も何度も観てほしい。そして観終わった後に、この映画の“通(ツウ)”な話ができたら」とメッセージを送った。

ゲーム的な構造と、実験的な撮影手法が融合した異色の作品となる『8番出口』。主演以上の役割を担った二宮の存在感が、作品の完成度をさらに押し上げていることは間違いない。

映画『8番出口』で主演で務める二宮和也
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