最近、東京のあちこちにおいしい野菜をいただける専門店が増えているみたい。そこで、ダイエッターの味方になってくれる注目店を編集部がチェック!

一汁一飯三主菜の栄養バランスに優れた食事を提供している、「鹿屋アスリート食堂 」。都内に4か所、鹿児島に1か所展開する店舗のなかから、今回は東京・竹橋の「鹿屋アスリート食堂 本店」をピックアップ! こちらは、ランキューブ「10 over 9(テン オーバー ナイン)」の1階にあり、皇居ランの拠点としても人気とか。
運動を楽しむ人にはもちろん、栄養バランスを考慮したメニューはダイエット中の食事にもオススメ。どんな料理がいただけるのか、さっそくチェック!
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「鹿屋アスリート食堂」は、スポーツ栄養学に基づいたおいしい食事で鹿屋体育大学のアスリートたちをサポートするために2014年4月、鹿児島で誕生したという。その後、ヘルシー志向の人々にも美容と健康にいいバランス定食を提供するべく、同年6月に東京1号店となるここ「本店」をオープン。
店に入ると、すぐ右手に主菜の写真がずらりと並んだメニューがある。970円の定食は、白米もしくは、胚芽米にキヌアや押し麦などの雑穀をブレンドした「アス米」から主食を選び、こちらに週替わりの汁物と3種の主菜がつく。
主食を希望しない場合は100円引きになるので、「山盛りキャベツの千切り」(100円)に置き換えるのも◎。キャベツの千切りは、1皿あたり120gとボリューミーだから、野菜をたっぷりいただきたいときにぴったり。また、主菜は1品あたり250円で追加することもできる。

主菜は「野菜がメイン」「野菜と肉・魚・卵」「肉・魚・卵がメイン」と3つのカテゴリーがあり、それぞれ5種類ずつの計15品から3品を自由にチョイスする。
メニューには、カロリーはもちろん、「低脂肪」や「高タンパク質」、「食物繊維豊富」など11種類のアイコンが表示されているので、目的に合わせた組み合わせを選ぶのに便利。ちなみに、主菜は2週間ごとに7、8品づつ入れ替わるため、飽きることなく食事を楽しめるのもうれしい。
オープン当初は表記していなかったという糖質量も、ダイエットや健康のために糖質オフが注目され始めた1年半ほど前から、メニューに載せているのだとか。
さらに、レシートには、食べた料理のカロリーや栄養成分表示も記載されるから、栄養バランスを確認したり、食事のログを残すのにも活躍してくれそう。

「鹿屋アスリート食堂」のメニューは、鹿屋体育大学の長島未央子講師が考案している。さらに1店舗にひとり、管理栄養士が常駐していて、目的に応じたメニューの選択を相談することもできるというから心強い。
月替わりで2種類の「チョイス定食」を提案しているので、迷ったときにはこちらをどうぞ。また、「チョイス定食」は、それぞれの管理栄養士が店舗の客層に合わせて考案している。たとえば、ひじきとカリフラワーでアス米をカサ増しした「ロカボ米」を導入している「丸の内店」では、糖質量を40g未満に抑えた「ロカボチョイス」を11月末まで提供中。
サラリーマンやランナーの利用が多い「本店」では、健康面に◎な「Aチョイス」とランナー向けの「Bチョイス」を、管理栄養士の須﨑晴菜さんが組んでいる。
「”風邪予防”をテーマにした『Aチョイス』では、粘膜を作るのに必要な『ビタミンA』と、免疫力アップが期待できる『ビタミンC』を多く含む、緑黄色野菜のメニューを選びました。また、旬の素材として取り入れている柿も、ビタミンCが豊富です」と須﨑さん。
さらに、須﨑さんから低糖質な献立を提案してもらった。また、”血行促進”というテーマで組み立てたという、「Bチョイス」のポイントもご紹介!
15種類のおかずから3つ選んで定食を組み立てる「鹿屋アスリート食堂」。管理栄養士の須﨑さんに糖質制限ダイエット中にオススメの献立を教えてもらった。
豆腐、魚、肉をバランスよく。低糖質メニューの献立

「糖質の多い主食は『山盛りキャベツの千切り』に置き換えましょう。これは、野菜を最初に食べることで血糖値の急上昇を防ぐ“ベジファースト”にもオススメです」(管理栄養士の須﨑晴菜さん。以下、「」同)
キャベツにかかっている、すりおろし玉ねぎ入りのノンオイルドレッシングは、さっぱりとしていて飽きのこない味。また、「サラダほうれん草と豆腐のポン酢がけ」(糖質量2.2g)や「カツオのたたきサラダ」(糖質量3.3g)は、柑橘のさわやかさが際立つヘルシーな味付けだけれども、ボリューム抜群で食べ応え◎。
一方、「大根と豚肉のガーリック風味」(糖質量3.5g)はガーリックのパンチと、それに負けない豚肉のうまみがマッチした、しっかりめの味わい。
植物性と動物性、両方のたんぱく質を摂ることができるうえ、味のメリハリもあるチョイスで、満足感があってうれしい。また、気になる糖質量は、「山盛りキャベツの千切り」(糖質量7.8g)と「わかめと玉ねぎの味噌汁」(糖質量3.3g)と合わせても20.1gと控えめ。
「専門家による指導がない場合、糖質を減らしすぎるのも危険。そのため、1食の糖質量を、ロカボ(緩やかな糖質制限)とされる20gから40gを目安に設定しました。糖質制限中にはNGとされているトマトやポン酢ですが、糖質量の合計が目標値以内であれば摂っても問題ありません」
血行促進に◎。ランナー向け「Bチョイス」献立

取材時、ランナー向けの「Bチョイス」では、“血行促進”がテーマの組み合わせを提案。寒くなる時期ということで、血行を促進して体を温め、パフォーマンスの向上を目指す、という目的で考えたそう。
「白身魚のグリル」は、血流改善が期待できる「オメガ3」を多く含む魚の料理としてチョイス。さらに、血の巡りをよくするナットウキナーゼを摂ることができる「オクラ納豆 温玉添え」を選んだという。
「血流がよくなると、むくみの解消や基礎代謝のアップにもつながるので、ダイエット中の人にもオススメです。また根菜のサラダを入れているので、便秘の改善などに役立つ食物繊維を摂ることができます」
皇居ランに活用したいランステーション「10 over 9」

「鹿屋アスリート食堂」2階には、レンタルロッカー、シャワーブースなどを完備する「10 over 9」の受付があり、食事と合わせて利用する人も多いそう。料金は、ロッカー+シャワーブースの使用で700円から、月額使い放題のプランも2900円から用意。もちろんタオルやウェア、スニーカーのレンタル(50~200円)もあるので、手ぶらで訪れてランを楽しむことができる。
また、ランイベントも行なっているので、ひとりで走ることに抵抗があるという人はこちらをどうぞ。そのほか、2階のスタジオでは朝ヨガ、キックボクササイズなどのイベントも不定期で開催。それぞれのスケジュールは「10 over 9」の公式サイトから確認を。
食事と運動の両方から美痩せを目指すのにぴったりな「鹿屋アスリート食堂」。運動ダイエットを始めるか悩んでいるというダイエッターは、まずはランチから訪れてみて。
写真/千葉裕子
【データ】
「鹿屋アスリート食堂 本店」
住所 :東京都千代田区神田錦町3-21 10 OVER 9 1F
電話 :03-3233-1555
営業時間:11:00~22:00 土日祝10:00~20:00
アクセス:東京メトロ「竹橋駅」より徒歩3分
http://www.asushoku.com/about/index.php
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