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《秋元康 vs AI秋元康》AKB48新曲をめぐる前代未聞の対決

どちらが勝つか
写真2枚

AKB48に、前代未聞の挑戦が持ち込まれた。9月15日放送の「秋元康×AI秋元康~AKB48新曲プロデュース対決~」(日本テレビ系)にて、プロデューサーの秋元康氏(67)が、自身の思考や作詞スタイルを学習した「AI秋元康」と対決する事になった。対決は作詞だけに留まらず、新曲の制作、プロデュースやメンバーの選抜、センターポジションのメンバーの選定にいたるまで、まさに“プロデュース”をすべて自身について学んだAIと対決するという。

「人間と人工知能を正面から創作で競わせ、どちらが作ったかを伏せた状態で視聴者に勝敗を決めさせる試みは、芸能界におけるAI活用の新たな一歩となりそうです。AIと芸能人のコラボレーションはこれまでも試みられてきました。たとえば2019年のNHK紅白歌合戦では、『AI美空ひばり』が登場し、新曲を披露。この試みは賛否を呼びつつも大きな話題を集めました。この時も、新曲の作詞・プロデュースをしたのは秋元康さんでしたから、AIに強い興味を持っているのでしょうね。しかし、実在のプロデューサーと“自分のAIコピー”が直接対決するという構図は極めて珍しいです」(テレビ業界関係者)

番組のルールはシンプルだ。秋元氏とAI秋元康が、それぞれ作詞・メロディ制作・選抜メンバーやセンターの決定を担当。完成した2曲を披露し、一般投票で支持を集めた1曲だけが正式に配信される。スタジオで楽曲の勝負を見守るのはヒロミ(60)、指原莉乃(32)、SixTONESのジェシー(29)、ヒコロヒー(35)。VTRではAKB48卒業生の前田敦子(34)がAI秋元と対談。AKB48の過去と未来を交差させる舞台装置が整えられた。

「今回の企画が注目されるのは、AIが単なる模倣の領域を超えられるかどうかでしょう。AIが導き出す“売れ筋の最適解”に対し、人間だからこそ書ける言葉や選抜の妙がどのように響くのか。視聴者投票で決まる結果は、エンタメの未来を映す鏡となると思います」(デジタルメディア関係者)

放送は9月15日(月・祝)午後3時55分から。果たして、人間の感性と経験か、AIの学習スピードとクオリティーか。芸能とテクノロジーの最前線に、多くの視線が注がれている。

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