
今年、デビュー30周年を迎えたロックシンガーの相川七瀬(50才)が、20年以上連れ添った夫と離婚していたことがわかった。元夫は相川の個人事務所の役員を務め、彼女を公私にわたってサポートしてきた人物。傍目では、おしどり夫婦と言われ、3人の子供に囲まれる幸せそうな生活を送っていた2人に何が起きたのか。相川が告白する。【前後編の後編】
変わったのは感謝と謝罪の言葉
離婚後、子供たちの親権は相川が持つことになった。
「離婚の話になったとき、3人の子供たちはすごく仲がいいので『別れて暮らしたくない』という意見でした。でも、子供たちも、私たち夫婦が離婚を決断するまでのプロセスを一緒に踏んでいるので、最終的には『2人が仲よくしてくれれば、それでいいよ』って、受け入れてくれました。
もしかしたら子供たちが3人とも巣立ってから離婚した方がよかったのかもしれませんが、そこまで待っていたら、私は60才近くになってしまうし、彼はもっと上になっちゃう。そこからの再スタートはお互いに簡単じゃない。
だったらこのまま曖昧に夫婦を続けるのではなく、子供たちには母親と父親として、いまの関係性を保ったまま、この年齢で決断した方が心が健康でいられるんじゃないかと考えました」(相川・以下同)
普段、子供たちは相川とともに暮らしているというが、父親の家にも通い、5人で食事をすることも。これまで、自分のツアーには家族を同伴していた相川。それは離婚後も変わらない。“家族5人”のつながりは以前と同じだという。いま、相川が感じているのは、新たな形のパートナーとなった元夫に素直になれたということだった。

「言葉の選び方が変わりました。以前は夫婦間で洗濯や料理の役割分担など、いろいろなことが、“やって当たり前”となっていましたが、離婚後は形の上では、そうじゃなくなったわけです。
特に私がいちばん変わったと感じるのは、『ありがとう』と『ごめんなさい』を素直な気持ちでお互いに言えるようになったことです。家族の食事を用意しておくことは当たり前だけど、やっぱり『ありがとう』と言ってもらえた方が、うれしいじゃないですか。もちろん結婚していた頃も感謝は伝えていたはずだけど、お互いどこか“それで当然”みたいな意識を持っていたって気づいたんです。
してくれたことに『ありがとう』と言えて、逆に悪いなと思ったら『ごめんなさい』ってすぐに言えるようになったのは、見えにくくなっていたお互いの労力が見えやすくなったと感じます。離婚届は“たった紙切れ一枚”かもしれないけど、気持ちの変化は大きかった」
最後に相川は、自身のこれからについて語った。
「私は新しい自分で、新しいことに挑戦していきたい。でも、ミュージシャンの先輩に話を聞いていると、次は更年期の悩みや喉の調子について悩みが出てくると言われるので、さらに体力作りに励んでいます。
もっと体力をつけなければと思い始めたのは、出産の影響が大きいかもしれません。40才直前に、3人目を産んだときに体の限界を強く感じて……もうこのままだと自分はダメになると。それから本気で体と向き合うようになったんです」
“夢見る少女”から30年。“現実”を見据えた相川の新しいステージが始まる。
※女性セブン2025年10月9日号