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【全文公開】「もう1度ワンフーの前に立ちたい」石橋貴明が下した重大決断、2度目の抗がん剤治療を拒否 木梨憲武のお見舞い後には男泣き

2度目の抗がん剤治療を拒否した石橋貴明(写真/アフロ)
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バラエティー番組『ザ・細かすぎて伝わらないモノマネ』が放送されなかった理由を、フジテレビはメインMCを務める石橋貴明の「病状を考慮」と説明した。がんと闘う石橋を心配する声が高まるなか、彼は大きな決断を下していた──。

焼け付くような日差しが容赦なく降り注ぐ、残暑厳しい8月下旬の昼下がり。都内の病院を歩く長身の男性の左手には大量の薬が入った袋、右腕には採血の痕が確認できる。彼に注がれるのは日差しだけではない。時折、その素性に気づく人の視線が集まるが、気にする素振りはない。もう隠す必要がないかのように泰然自若な様子。とんねるずの石橋貴明(63才)、その人だ。

今年4月3日に、公式YouTubeチャンネル「貴ちゃんねるず」で、食道がんの手術・治療のために芸能活動を休止することを発表してから5か月。自らの口では、「早期に見つかったということで少し安心」と話していたが、実は想像以上に過酷な闘病生活を送っていた。石橋と親しいテレビ局関係者が明かす。

「早期発見だとされていたのですが、咽頭がんの併発もわかり、一気に状況が変わりました。抗がん剤も投与されて食道を切除する手術をしたと聞いています。特に抗がん剤の副作用にはかなり苦しんだようで、親しい友人からの連絡にもしばらく応じられないほどでした。入退院を繰り返して、この夏には“治療の方針転換”をし、別の病院にもかかっていたようです」

その様子は周囲にも、壮絶な闘病の日々に映ったようだ。

「手術によって一時は食事も難しくなり、一気にやせてしまった。手術が終わった5月頃、すぐ復帰すると思っていた関係者の間で、“病状がかなり深刻らしい”“復帰できないかもしれない”という噂が出回ったほどでした」(前出・テレビ局関係者)

都内を歩く石橋(2025年8月)
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食道がんといえば、過去にも多くの芸能人が発症した。2010年には、当時54才のサザンオールスターズの桑田佳祐が、早期発見による手術で半年後に復帰。2022年には秋野暢子(68才)がステージ3、昨年2月には山崎努(88才)が医師から「ステージ4で生存率は10〜15%」と告げられながら、治療の末に回復した。ナビタスクリニック川崎の谷本哲也院長が言う。

「一般的に放射線治療と化学療法を併用することはありますが、食道の切除手術をしたのなら、がんが広い範囲で進行していたのでしょう。食道を切除した場合、胃を細長くして喉に引き上げ、食べ物の通り道を作り直すことが多いですが、以前よりも食べる量が減る人は少なくありません」

そんなつらい闘病が始まった頃、石橋は予期せぬ出来事に巻き込まれた。がん公表直後の4月上旬、中居正広(53才)をめぐる一連の問題でフジテレビなどが設置した第三者委員会から、同局女性社員へのいわゆる“セクハラ事案”で、石橋がヒアリング調査を求められていたことを『週刊文春』が報じた。

4月16日には、所属事務所を通じて「10年余り前のことで記憶が曖昧な部分もありますが」としたうえで、「同席された女性の方には、不快な思いをさせてしまったことを、大変申し訳なく思っております。直接お会いして謝罪させていただきたく思います」と、コメントした。

「調査要請から文春の記事が出るまでの間は、抗がん剤と手術で地獄の苦しみを味わっていた時期でした。第三者委員会の報告書が事実かどうか判断できないなかで、10年以上前のことをあのタイミングで調査されるのは本当に酷でした」(芸能関係者)

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