「夢は大阪のカジノに入り浸ること」“100才まで生きて、お金を使い切る”という目標を立てた円広志さん お金を使い切るには「元気」「夢」「希望」が大切だと気づいた

亡くなるときにお金を残す必要はなく、生きているうちに使い切りたい。ただ問題は、人はいつ死ぬのかわからないことだ──歌手でタレントの円広志さん(72才)は、そんな難問に頭を悩ませている。
「若い頃はお金がなくてもエネルギーがあるから仕事で稼げばいいけど、ある程度の年齢になると仕事でお金を増やすのが難しくなります。それでも蓄えを取り崩して使い切ればええけど、人はいつ死ぬかわからないことが悩ましい。残念ながら、いくらお金があっても寿命を延ばすことはできません」(円さん・以下同)
お金は残さず使い切りたいが、いつまでに使えばいいかわからない。そこで円さんは、何才まで生きるかの目標を立てることにした。
「自分はいったいいくつまで生きれば満足なのかと考え、父親が94才で亡くなったのでその年齢まで生きたいと思ううちに欲が出て、じゃあ100才までがんばって生きようかと思いました。100才になったらお金がゼロになってもかまわないと目標を立てると、そこから逆算してお金の使い方の計算がしやすくなった。もちろん100才になる前に亡くなったらお金は残るけど、それは仕方がないと割り切りました」
では100才までにお金を使い切るには何が必要か。そう自問した円さんは「元気」「夢」「希望」の3つが大切なのだと気づいた。
「元気でなければお金の使い道は医療費などに限られるし、そもそもお金を使うには大変なエネルギーが必要です。だから健康に気を使い、毎朝起きたらストレッチとスクワットをして1日に最低6000歩以上歩いています。さらに海外旅行に行きたいとか、そのときのホテルは最高の部屋に泊まりたいといった夢や希望も大切やね。元気と夢と希望を大事にすることで生きることの喜びや、お金の価値についても気づくことができました」
そんな円さんが夢として思い描くのは「大阪のカジノに入り浸ること」だ。

「2030年、大阪・関西万博の跡地にいよいよ日本初の統合型リゾート(IR)が開業する予定です。ぼくはギャンブルが好きで30代の頃から続けていますが、大阪にできるカジノには入り浸ろうと思っています。
ただし、たんにのめり込むのではなく、計画的にお金をつぎ込んでなるべく長く遊ぶことが目標です。100才まで生きるつもりが、カジノに突っ込んで77才くらいでスッテンテンになったら目も当てられないやろ(笑い)。まあとにかく楽しみですよ」
2人の娘にも100才まで生きる計画を伝えたうえで、「遺産は期待せんといて」と話しているという。
「ただし“100才まで生きたらお金がなくなります”と言いすぎると、“早く死んだらええのに”と言われそうで嫌なんです(笑い)。
下の子は“ちょっと残してくれな困る”と言っていたけど、仮に80才くらいでもう無理となったら半分は娘2人に渡して、もう半分はどこかに寄付することも選択肢やと思っています」
100才でお金をゼロにするため健康に気をつけて夢や希望を忘れることなく、できる限り仕事を続ける。そうして無事に100才でお金を全部使い切ったら、もう何も悔いはないと語る。
「好きなギャンブルを計画的にやって100才まで生きてお金がゼロになったら、野垂れ死んでもいいと思っています。充分やり切ったのだから、雨ざらしのなかで倒れても満足するやろね。手と手を合わせて、“ありがとうございました”と言いながら、何の後悔もなく旅立つと思います」
【プロフィール】
円広志(まどか・ひろし)/1978年のデビュー曲『夢想花』が80万枚を超える大ヒット。歌手・作曲活動のほか、2008年から生活情報番組『よ〜いドン!』(関西テレビ)のMCに抜擢。幅広い活動を行っている。
※女性セブン2025年11月13・20日号