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木村拓哉、レコード会社からの独立・移籍を模索 ロールモデルは尊敬する矢沢永吉、周囲には「矢沢さんのように自分でやりたい」【全文公開・前編】

レコード会社からの独立、または移籍を模索している木村拓哉
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 知命を超えてなお、“いい男”の代名詞であり続ける木村拓哉(52才)。そんな彼が、かつて所属したグループの節目を前に、ある決意を固めようとしている。苦しいときも前を向いて走り続けた男が描く未来の形と、いまは別の道を歩む元メンバーへの思いとは──。【前後編の前編】

「拍手、小さいですよ!」

 木村拓哉が笑顔でそう促すと、800人近い観客で埋め尽くされた会場から割れんばかりの拍手が沸き起った。10月29日、都内で開催された東京国際映画祭。主演映画『TOKYOタクシー』の舞台挨拶に出席した木村は、共演の倍賞千恵子(84才)と共にステージに立ち、映画祭の特別功労賞を受賞した山田洋次監督(94才)と熱いハグを交わした。

「木村さんが山田組に参加するのは2006年に公開された『武士の一分』以来、実に2019年ぶり。オファーを受けたときは“ボス”と呼ぶ山田監督と再び仕事ができることに感激し、周囲に『何としてもやり遂げたい』と熱っぽく語っていたそうです」(芸能リポーター)

 映画は木村が演じる無愛想なタクシー運転手と、高齢者施設に向かうために乗車した倍賞が、さまざまな場所を巡るうちに心を通い合わせていく姿を描いたヒューマンドラマ。前作で「俳優と会って、こんなに気持ちが高揚したのは(高倉)健さんに会ったとき以来」と木村をほめたたえた山田監督は、今作でも木村の芝居と向き合う真摯な姿を絶賛。撮影現場では木村と倍賞とのかけ合いを見ることを何よりも楽しみにしていたという。

木村と中居の対話に注目が集まっている
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「木村さんも、年齢を重ねても新しいことに挑戦し続ける山田監督の姿勢に大きな刺激を受けているそうです。実は同時期に映画『マスカレード・ホテル』の続編を撮影する計画があったのですが、山田監督との仕事を優先したいという木村さんの意向でクランクインの時期が大幅に延期されてしまった。

 木村さんにとって、山田監督との仕事はそれだけ重要な意味を持っているということ。先延ばしにした仕事がほかにもあり、すでに来年以降もスケジュールがぎっしり埋まっているそうです」(映画関係者)

 2016年末にSMAPが解散してから約10年。2026年にSMAPの元メンバー、すなわち木村と中居正広、稲垣吾郎、草なぎ剛、香取慎吾の5人はデビュー35周年の大きな節目を迎える。だが、記念すべきアニバーサリーイヤーに、かねてファンが期待する再結成やメンバーの再集結は実現への糸口さえ見えてこない。

「今年1月、元アナウンサーの女性とのトラブルがきっかけで、中居さんが芸能界を引退したことが決定打となりました。リーダーが復帰しない限り、SMAPが再集結する可能性は低い。いまのところ周年を記念したイベントなどが行われる予定もないといいます。

 一縷の望みは、このタイミングで中居さんが関係者を通じて木村さんとの対話を求めているという話があること。ツートップが再会すれば、それだけでも事態が大きく動くため、ファンや関係者も固唾をのんで見守っています」(前出・芸能リポーター)

最高だと思ったけど、やっぱり最高!

 芸能界では来年以降の木村の動向に大きな注目が集まっている。

「実はいま、木村さんにレコード会社の『ビクターエンタテインメント』からの独立、あるいは移籍する計画が持ち上がっているんです。1991年にSMAPとしてデビュー以降、木村さんは30年以上にわたって同社から数多くのヒット作を世に送り出してきました。現状は、まだ未確定な情報ですが、今後は自社レーベルを立ち上げるか、あるいはほかのレコード会社と提携することも考えられる。木村さんはあらゆる可能性を模索しているそうです」(レコード会社関係者)

 すでに水面下でビクター側との話し合いが進み、早ければ来年9月頃に契約が満了するという話もあるようだ。

「木村さんほどの大物が動くわけですから、当然、音楽業界でも噂で持ちきりです。ビクターといえば、初代ジャニーズも手がけた老舗の大手。『夜空ノムコウ』(1998年)や『らいおんハート』(2000年)など、同社がリリースしたSMAPのヒット曲は枚挙にいとまがありません。

 2020年に木村さんがソロデビューしてからも、同社が全面的にバックアップしていたので、木村さんの予想外の動きは驚きをもって受け止められています」(前出・レコード会社関係者)

木村が参考にしたのは“世界のYAZAWA”
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 ロールモデルとなったのは木村がもっとも尊敬するアーティストのひとり、矢沢永吉(76才)だという。

「矢沢さんは1975年にキャロルが解散した後、不利な条件を突きつけるレコード会社と自ら交渉し、移籍に際して有利な条件を勝ち取ったことで知られています。その後も単身アメリカに渡って現地のミュージシャンと共演したり、ビートルズにならって自前の音楽出版社を設立するなど、これまで誰も成し得なかったことを次々にやり遂げ、歌手の地位向上にも大きく貢献しました」(前出・芸能リポーター)

 木村が矢沢の存在を強く意識するようになったのはここ数年のこと。きっかけはある夕食会だったという。

「たまたま一緒になった席で、矢沢さんのダンディーな振る舞いを見た木村さんは『うわ、かっけえ!』と強い衝撃を受けたそうです。負けじと生バンドの演奏に合わせてダンスを披露した木村さんに、矢沢さんは『最高だと思ったけど、やっぱり最高!』と声をかけたのだとか。

 その後、2018年に放送された主演ドラマ『BG〜身辺警護人〜』(テレビ朝日系)に矢沢さんがゲスト出演したり、矢沢さんがコンサートに木村さんを招待したりして、次第に親交を深めていきました」(前出・芸能リポーター)

 木村は大スターの生き様に大きな刺激を受け、矢沢の肖像がデザインされたお札を財布に入れて持ち歩くほど尊敬し、移籍についても「矢沢さんのように自分でやりたい」と周囲に話していたという。

(後編へ続く)

女性セブン20251127日号

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