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松岡昌宏、11月末をもってSTARTO社を退所&独立へ 国分太一のコンプラ違反を経て一念発起、廃業する「株式会社TOKIO」と同じ場所に個人事務所を設立【全文公開・前編】 

11月末でSTARTO社を退所する松岡昌宏
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 今年、35年の歴史に終止符を打ったTOKIO。そのグループに半生を捧げた男、松岡昌宏(48才)が、ある決断を下したという。故郷に思いをはせながら新天地へと踏み出す彼の胸の内には、かつての仲間への“揺らがぬ愛”が刻まれていた──。【前後編の前編】

 10月上旬、東京・港区のオフィスビルに新たなマネジメント会社が設立された。「MMsun」と名付けられたその新会社の代表取締役は松岡昌宏。今年6月に解散したTOKIOの元メンバーで、城島茂(55才)、国分太一(51才)とともに「株式会社TOKIO」を運営する、同社の副社長である。

「廃業することが決まっている『株式会社TOKIO』と同じ場所に、松岡さんが新たに個人事務所を立ち上げた格好です。取締役は松岡さんひとりで、資本金の額や発行済み株式数は株式会社TOKIOと同じ。事業目的もほとんど変わっていませんが、注目すべき点は“音楽著作権の管理”や“原盤の企画・制作”などの項目が新たに加えられていること。これまで『STARTO ENTERTAINMENT』(以下、スタート社)に託していた事業に関しても、今後は新会社で扱っていく方針のようです」(芸能関係者)

 1989年10月に旧ジャニーズ事務所の門を叩いて以来、36年間にわたって同社一筋で芸能界を歩んできた松岡。事務所の“申し子”のような存在で、スタート社の後輩たちからも慕われていた「松兄」に何が起きているのか──。発端は松岡が“戦友”と呼ぶ国分のコンプライアンス違反問題だった。

「今年6月、日本テレビが国分さんに複数のコンプライアンス違反があったとして『ザ!鉄腕!DASH!!』を含む、レギュラー番組からの降板を発表しました。国分さんは芸能活動を休止し、事態を重く見た松岡さんと城島さんはTOKIOの解散を発表。松岡さんからの申し出を城島さんが受け入れる形で、ものの2分で結論が出たそうです」(別の芸能関係者)

 その後、株式会社TOKIOに関しても、事務手続きが終わり次第廃業することが告知され、TOKIOは1990年4月に結成されて以来、35年間にわたるグループ活動に終止符を打った。それから約5か月の間、松岡は主演舞台やバラエティー番組の出演を黙々とこなしながら、第二の人生に向けて動き出していたという。

「11月末をもって、エージェント契約を結んでいたスタート社を退所し、12月から単独で活動していく意向だといいます。松岡さんは12月上旬からライブ上演企画『いきなり本読み! in 三越劇場』に出演する予定ですが、スタート社のホームページにはスケジュールが掲載されず、12月以降は“白紙”のまま。事実上、その舞台が独立後の初仕事になるとみられています」(前出・別の芸能関係者)

 スタート社は、旧ジャニーズ事務所に所属していたタレントのマネジメント業務を引き継ぐ会社として2024年4月に始動。多くのタレントがそのまま移行したが、契約に関しては個人の自主性が尊重され、独立や他事務所に移籍する道を選ぶ者も少なくなかった。

「新体制が始まった直後に嵐の松本潤さんが独立を発表し、2024年10月にジュニアの人気グループ『HiHi Jets』の高橋優斗さんが退所しました。さらに今年1月にはソロで活動していた中山優馬さん、同3月にKAT-TUNの亀梨和也さんが相次いでスタート社との契約を終了し、独立を果たしています」(芸能リポーター)

行きつけの寿司店に現れた長瀬は、まぐろ、サーモン、あじをたらふく食べた(2025年11月)
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 事務所に愛着を持つ松岡は2021年に株式会社TOKIOを立ち上げた後もスタート社とは契約を続け、同社との縁を大切にしてきた。だが、国分の一件で「これ以上、関係者に迷惑はかけられない」と一念発起し、新たに個人事務所を立ち上げる準備を進めていたという。

「嵐の松本さんや、DOMOTOの堂本剛さんのようにグループとしてスタート社と契約を続けるケースもありますが、TOKIOが解散した以上、松岡さんにその選択肢はなかった。スタート社との話し合いは支障なく進み、双方合意の上で円満退所が決まったようです」(前出・芸能関係者)

 今年7月、松岡は自身のラジオ番組『松岡昌宏の彩り埼先端』(NACK5)でファンに向けて改めて解散を報告し、スタート社との契約についても、「客観視して、ゆっくり時間をかけて考えたい」と語っていた。それから4か月足らずで決まった“電撃退所”。きっかけこそ国分の問題だったが、松岡には彼を責めるつもりは毛頭ないという。

「今年9月、解散後、初めて更新されたYouTubeの『松岡のちゃんねる』で松岡さんは『これっぽちも頭にきていない。いっそ怒れたらどんなに楽だろうか』と本音を打ち明けていました。

 解散後の囲み取材では『これ以上、TOKIOを名乗るわけにはいかない』と厳しい口調で話していましたが、株式会社TOKIOの広報担当としてあの場ではそう言うしかなかったのでしょう。何より、松岡さんは国分さんが何をしたのか、いまでもはっきりとしたことを聞かされていないそうですからね」(前出・芸能関係者)

 事態を複雑にしているのは、国分からも外部に詳しい説明ができない状況が続いていることだ。

「10月下旬、国分さんは番組降板をめぐる日本テレビの対応に問題があったとして、日本弁護士連合会に人権救済申立書を提出しました。日本テレビで行われた聴取の場で一定の事実は認めたものの、どの行為がコンプライアンス違反として扱われたのかの説明がなかったというのです。被害者への謝罪はもとより対外的に説明することもできず、国分さんはいまも身動きが取れずにいるといいます」(前出・芸能関係者)

 もっとも、裏を返せば国分には複数の心当たりがあるということ。松岡も、前述のYouTubeで「ご迷惑をおかけしたかたに、補償なども含めて」対応すべきだと主張したが、「彼にも家族がいる」とした上で国分に優しくこう語りかけた。

「まあ、会社は変わっても、一緒にやることだってできるわけだから。(一緒に)やっていきましょうよ」

 松岡にとってTOKIOの元メンバーは一度は契りを交わした“元夫婦”のような存在で、何があっても見放すことはできないという。

「問題が解決する方向に向かい環境が整ったらという条件付きで、『おれが役に立つんだったら、いくらでも使ってほしい』とも話していました。現時点で、国分さんの活動再開については何も決まっていませんが、今後、国分さんが松岡さんのYouTubeに出たり、国分さんが自分のチャンネルを立ち上げることもありえるそうです」(前出・別の芸能関係者)

 新会社を株式会社TOKIOの事業を引き継ぐような形で同じ場所に立ち上げたのも、元メンバーを守ろうとする松岡の気持ちの表れなのかもしれない。

(後編へ続く)

女性セブン2025124日号 

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