
新連載『ママってサバサバしてるから』の主役・網浜多江(右)と、その娘の網浜奈美(左)。
新連載『ママってサバサバしてるから』は、網浜奈美の母・網浜多江が主役のスピンオフ。「空気を読む」ことが美徳とされる日本では、言いたいことがあってもなかなか言えず、がまんしてしまう人も多い。だからこそ、“空気を読まず”に、ハッキリと自分の思いをサバサバと口にする人への憧れは強くなる。「女性セブン」で新しく始まったマンガ連載『ママってサバサバしてるから』の主人公は“最強のサバサバ”ママ。爽快で痛快なひと言が私たちをハッとさせる。
大ヒットした“自称サバサバ女”を描いたマンガ
「ワタシってサバサバしてるから」――そんな決めぜりふとともに、勝手なことを傍若無人にズケズケ言い、周囲からひんしゅくを買う“自称サバサバ女”(通称・自サバ女)を描いたマンガ『ワタシってサバサバしてるから』が大ヒットしたのは2021年。電子書店で配信が始まるや、瞬く間に話題になり、ランキングは連日上位、累計ダウンロード数はこれまでで1億5000万を突破した。
「こういう女いるいる」「毒舌じゃなくて性悪」「サバサバしてるのは自称だけで、中身はネチネチした女」と評されながら、どこか憎めない主人公。現代社会を風刺したような同作は、2023年にNHKでドラマ化、2025年1月にはシーズン2も放送され、原作にも増して強烈な主人公のキャラがSNSなどを中心に大反響となった。
娘とは違った“本物のサバサバ”
「みんな私みたいにサバサバ生きればいいのに!」
「私 女友達より男友達といるほうがラクなんだよね」
「ぶっちゃけてもいいですか? 私 毒舌なんで」
いくつもの迷言を放ち、周りを振り回す主人公の名前は網浜奈美。「女性セブン」で新しく始まったのは、そんな破天荒な“自サバ女”を産んだ母・網浜多江(たえ)の物語『ママってサバサバしてるから』だ。
描くのは、『ワタサバ』を生んだ原作者のとらふぐさん。『戦略結婚 ~華麗なるクズな人々~』『だってワタシは悪くない』『夫婦じまい』、そして本誌でも連載していた『縁切りエマ』など、時世にマッチする数々のヒット作品を世に送り出してきた。
『ママサバ』の主人公である多江は、“本物のサバサバ女”。言いたいことをハッキリ言うところは同じだが、奈美とは違い、周囲から羨望され慕われる存在だ。それは、和を重んじるこの国で空気を読むことを求められる私たちの息苦しさや、生きづらさを爽快に吹き飛ばす“救世主”かもしれない。
やりたい放題がうらやましい
とらふぐさんは、『ワタサバ』へ向けられた「ここまで突き抜けたことが言える奈美がうらやましい」という反響について、過去のインタビューでこう語っている。
《そういう見方もあるんだ!と意外に思いつつも、納得するところもあって……。例えば以前、アドラーの心理学を解説した『嫌われる勇気』という本がベストセラーになりました。これは多くの人たちが普段、いかに嫌われずにいられるかを考え、我慢して生きていることの表れだと思うんです。そんな風にいつも自分の気持ちを押し殺している人から見れば、網浜さんの“言いたい放題・やりたい放題”がうらやましく見える一面があるのかもしれません》
“自サバ・モンスター”の生みの親は、果たして本当に救世主か、それとも――。第1話は下記リンクから、第2話は12月11日(木)発売の女性セブン本誌にて読むことができる。
(C)「ママってサバサバしてるから」とらふぐ/小学館
(C)「ワタシってサバサバしてるから」江口心・とらふぐ