
1996年放送の『秀吉』以来、30年ぶりにNHK大河ドラマで豊臣家を描く『豊臣兄弟!』が2026年1月4日(日)からスタート。主演の仲野太賀(32才)と池松壮亮(35才)が登壇した第1回完成披露試写会と記者会見の様子を最速レポート!また1話のみどころも解説する。
発表会見では手を繋いで入場
「絶対に世間の人に楽しんでもらえるような、力強い作品になったんじゃないかな」
主人公の豊臣秀長を演じる仲野は喜びを爆発させながら語った。
一方、兄・秀吉を演じる池松は、冷静に淡々とコメント。
過去作の『秀吉』に言及し、「就職氷河期といわれた時代に視聴率30%超えを記録。再び『豊臣』が求められたいまの困難な時代に、元気を与えられるようなドラマを目指していきたい」と話した。

話すトーンは対照的な兄弟だが、フォトセッションでは、「仲よしな感じでお願いします」という取材陣の声に池松が「ほっぺにキスまでならいいですよ(笑い)」と答え、仲野に「絶対後悔しますよ⁉︎」とたしなめられる愉快な一幕も。手を繋ぎ、腕を組むなどイチャイチャで、会場を盛り上げた。
息の合ったコンビネーションで大河ドラマの天下を獲れ!
第1回は8年ぶりの「兄弟の再会」からストーリーが進んでいく
尾張中村の貧しい農家に生まれた小一郎(豊臣秀長/仲野)は、田畑を耕し生きる暮らしに満足していた。
ある日、野盗の集団が村を襲い、小一郎の幼なじみの直(白石聖)が連れ去られそうになる。そのピンチを救ったのは、8年ぶりに村に帰ってきた兄・藤吉郎(豊臣秀吉/池松)。信長に仕官し大出世を夢見る藤吉郎は、小一郎に自分の家来になるよう願い出る。
第1回から秀でる小一郎の能力

機転の効く小一郎は、村の仲間たちの揉め事をにこやかに仲裁していく。その能力が、後に兄の天下統一の役に立つ。
淡く切ない2人の恋の行方は…?

小一郎と同い年の幼なじみ・直は、尾張中村の土豪の娘。男まさりな性格だが、小一郎のことを密かに慕っている。
兄の帰郷に複雑な小一郎

8年前、村で大きな窃盗事件を起こしたまま行方不明になっていた藤吉郎。突然の帰郷に複雑な思いを隠せない小一郎だが…。
美しい「戦国のファーストレディー」

後に豊臣秀吉の正妻となり、ともに出世街道を駆け抜けていくことになる寧々(浜辺美波)も第1回から登場。その美貌に藤吉郎&小一郎も思わずキュン。
公私ともに頼れる主君

小一郎と藤吉郎の絶対的な主君・織田信長(小栗旬)。小栗の印象を聞かれ「圧倒的な説得力、覇気がある」と仲野は存在の大きさを語り、池松は「『ゴルフしようね』とか、『お寿司食べに行こっか』と優しいです」と、面倒見のよさに魅了されていた。
大根のシーンは30年前のオマージュか

第1回のオープニングで泥大根をパクリと食べる藤吉郎。1996年の大河ドラマ『秀吉』にも、竹中直人が演じた藤吉郎が泥だらけの大根をかじるシーンがあり、オマージュのようになっている。会見で泥大根の味について聞かれた池松は「非常に食感がよく、新鮮で、土っぽく、苦くて…」と語り、周囲を笑わせた。
■NHK大河ドラマ『豊臣兄弟!』
2026年1月4日(日)放送開始
※初回15分拡大版
NHK総合・日曜20時~ほか
取材・文/井上明日香
※女性セブン2025年12月25日・2026年1月1日号