
「いつまでも美しくいたい」は美容医療などが進化したいま、現実に叶うものになってきた。注目は「インナーケア」で、睡眠の質を高め体をケアする「スリープテック市場」が急拡大。2026年には市場規模が150億円に達するとの予測もある。
「健康のみならず“美容にも睡眠が大事”という観点から、睡眠中に美容効果を高める『夢中美容』が話題です」と話すのは、銀座ケイスキンクリニック院長の慶田朋子さんだ。
「私たちの自律神経は、日中は緊張や集中が高まる交感神経が優位になり、眠っている間はリラックスモードのときに働く副交感神経が優位になります。副交感神経が優位のときは代謝、消化吸収、組織の再生などが行われ、傷ついた肌の細胞も修復されるので、アンチエイジングの面でも夢中美容は効果的といえます」(慶田さん・以下同)
疲労回復のための美容ドリンクや、夜間に肌にうるおいを与え再生させるクリームなど、各メーカーからも関連商品が続々販売されている。
「寝る前のケアで肌の修復効果が高まるうえ、日中の美容にかける時間が減るので時短になり、睡眠時間をより確保することにつながります。いまはさまざまな理由で睡眠時間が短くなりがちなので、夢中美容はさらに広がっていくのでは」

夢中美容の効果を高めるには、睡眠環境も大切だと慶田さんは話す。
「寝室に完全遮光のカーテンを引く、テレビを置かないなど、集中して寝られる工夫をしましょう。パジャマや枕カバーは自分が心地よいと感じる素材を選ぶことが快眠につながります。重い布団は寝返りの障害になり、肩こりの原因にもなるので、なるべく軽いものを。寝返りがスムーズにできる広いベッドがおすすめで、お子さんが巣立っているなら、夫婦別室で寝るのもアリだと思います」
いい睡眠には朝の目覚めもポイント。起床時間に自動で開くカーテンや、自然な目覚めを誘導する照明も効果的だ。
「年齢を重ねると睡眠が浅くなり、連続で寝られる時間が短くなって、さらに老化を進める原因にもなります。睡眠環境を整えることは健康にも美容にも大きな効果が期待できます」
睡眠の質を高め、夢中美容をアンチエイジングにつなげたい。
※女性セブン2026年1月8・15日号