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《世界5大長寿地域『ブルーゾーン』に住む人々に共通する食生活》「肉をあまり食べず、食物繊維をたっぷり摂取」「ベースにあるのは長年受け継がれてきたごく日常的な食事」

腹八分目を心がけ少量ずつ口にする

 食においては、「何を食べるか」だけでなく「何を避けるべきか」という視点も不可欠だ。

「腸内環境は健康維持の根幹で、食物繊維を餌にして善玉菌が増えることもわかっています。一方で、食物繊維を積極的に摂ることは大事ですが、善玉菌に悪影響を及ぼす砂糖や塩、赤身肉を控えないと、せっかくの効果が打ち消されてしまいます」(内藤さん)

 同志社大学スポーツ健康科学部教授の石井好二郎さんも、腸内環境の大切さを説く。

「善玉菌の一種である酪酸菌が多いと免疫機能が高まり、万病のもとになる『慢性炎症』を抑えることができます。ただし、大豆がいいからと納豆ばかりを食べ続けたり、バナナを毎日何本も摂取したりといった極端な習慣は、かえって健康に悪影響です」

 多様な腸内細菌を育むためにも、さまざまな食材をバランスよく摂ることがブルーゾーンで生きる人たちの鉄則だ。

野菜や果物、全粒粉、オリーブオイルをふんだんに使った地中海食には、さまざまなメリットがある(写真/アフロ)
写真3枚

「腹八分目を心がけ、何でも少量ずつ口にするようにしましょう。ブルーゾーンはもともと、農村や漁村で、昔ながらの生活を守ってきた地域です。近年、沖縄では欧米食の浸透により肥満が増加し、若い世代の寿命が短くなっているという厳しい現実もあります」(石井さん)

 適量であればワインは健康にいいといわれることもあるが、残念ながらアルコールは多くの日本人にとって「百害あって一利なし」だ。

「長寿食とされる地中海料理の影響で、“赤ワインは体にいい”というイメージがありますが、安易にまねをすべきではありません。黄色人種はアルコールの毒素を分解する酵素が弱い人が多く、腸内細菌に悪影響を及ぼし、体にとって毒になります。認知症やがんの発症リスクを高めることもわかっているので、健康長寿のためにはお酒を控えるのが賢明です」(内藤さん)

(後編に続く)

女性セブン2026129日号 

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