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《髪の悩みを一挙解消》美髪のためのシャンプー術を毛髪診断士が伝授! 加齢による頭皮の毛穴のゆがみ、血流悪化、乾燥を改善

シャンプーする女性
ダメージから髪を守るにはシャンプーが重要!(写真/PIXTA)
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春は強風による乾燥、花粉、PM2.5、黄砂の付着、さらに紫外線量の増加も重なり、髪がダメージを受けやすい季節。これらのダメージから髪を守るにはシャンプーが重要だ。いつものケア法を見直して、髪から5才若返ろう!

シャンプー法を変えれば髪が若返る!

毎日丁寧に髪を洗っているはずなのに、「髪のダメージが治まらない」という人は多い。「その原因は、頭皮がしっかりと洗えていないことにある」と毛髪診断士の永本羚映子さんは指摘する。

「メイクを落とすように、頭皮の毛穴汚れを洗い流すことが大切です。しかし、頭皮は髪に覆われているため、意識して洗わないと汚れを落としきれません。汚れが残ればベタつきやにおいの原因になり、逆に、洗いすぎると乾燥を招いて皮脂が過剰に出すぎるという悪循環に陥ってしまいます」(永本さん・以下同)

ガシガシ洗うはNG!髪の表面しか洗えていない
ガシガシ洗うはNG!髪の表面しか洗えていない(イラスト/雨月衣)
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さらに、加齢とともに頭皮の毛穴が開いてゆがむと、髪のうねりや縮れを招くことにつながるという。

「頭皮を土、髪を植物と考えてみてください。よい土があってこそ、元気な植物が育つように、健康な頭皮こそがハリ・コシ・ボリュームのある若々しい髪を育てます。トリートメントなどで栄養を与える前に、まずは土台となる頭皮を整えること。シャンプーで『髪を洗う』のではなく『頭皮を洗う』ことを意識して行うだけで、髪のハリやコシ、ボリュームが劇的に変化し、若々しい髪へとつながります」

シャンプーは、洗浄力が強いものより、アミノ酸やたんぱく質など低刺激で髪と頭皮にやさしいものがおすすめだ。

「正しく洗えば、洗浄力が弱くても汚れをきちんと落とせます。洗浄成分の表示は、配合量の多い順に記されています。先にケラチン、シルク、コラーゲンなどのたんぱく質が書かれている商品がおすすめです」

次から、美髪のためのシャンプー法を見ていこう。

髪と頭皮を育てる正しいシャンプー法

よかれとやっている洗い方が、実は髪にダメージを与えていることも。「自己流」を見直してみよう。

正しいシャンプー法は、髪の表面等のおおよその汚れを湯シャンで落とし、シャンプーは基本2回、意識して頭皮をしっかり洗うことだ。きちんと行えば、洗い上がりはもちろん、5年後、10年後の髪が変わってくる。

シャンプーの直付けはダメ! 摩擦の原因に
シャンプーの直付けはダメ! 摩擦の原因に(イラスト/雨月衣)
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「シャンプーが泡立たないからと、洗い流さないうちに何度もつけ足すのは間違い。シャンプーは、水と空気が混ざることで泡立ちます。髪と頭皮がしっかり濡れていれば、適量で泡立つものなのです。

湯シャンで表面の汚れを落とし、最初のシャンプーで頭皮のすみずみまで濡らすことができれば、2回目は生え際から指を入れ、指先でとくようにして洗うだけで泡立ちます。2回目のシャンプーでは、指の腹で頭皮をマッサージするように洗い、その後、しっかりすすげばOKです」

すすぎが5秒はNG 肌トラブルを誘発
すすぎが5秒はNG 肌トラブルを誘発(イラスト/雨月衣)
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シャンプーは、一日の汚れがたまった夜に行い、朝は髪を濡らす程度にとどめた方が、髪が傷みにくい。

「皮脂が少ない人や汗をかいていない場合は、毎日ではなく、2日に1回程度のシャンプーにしたり、1度洗いで終わらせても問題ありません」

髪と頭皮を育てる正しいシャンプー法

【1】ブラッシングで汚れやほこりを浮かす

浴室に入る前に、上から下へ毛の流れに沿うように頭皮全体をブラシでとかす。

ブラッシングで汚れやほこりを浮かす
ブラッシングで汚れやほこりを浮かす(イラスト/雨月衣)
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「傷んでいたり、整髪料をつけていると毛先が絡まりやすいので、無理にとかそうとしないこと。プラスチックのブラシはキューティクルを傷つけやすいので避けたいところ。摩擦の少ない動物の毛のブラシがおすすめです」(永本さん・以下同)

【2】湯船につかって温まる

浴室に入ったら、かけ湯をして湯船につかり、全身を温める。

「先にシャンプーをして汚れを落とした方がよさそうですが、湯船につかることで血行が促進され、頭皮の毛穴が開きやすくなります。汚れを落とすだけでなく、頭皮のトラブル改善効果が高まります」

 頭皮にじわーっと汗を感じるまで湯船につかろう。

【3】「湯シャン」で頭皮をしっかり濡らす

シャンプーをつける前に重要なのが、頭皮全体を湯でしっかりと濡らすこと。

シャンプーをつける前に重要なのが、頭皮全体を湯でしっかりと濡らすこと
シャンプーをつける前に重要なのが、頭皮全体を湯でしっかりと濡らすこと(イラスト/雨月衣)
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「湯シャンといっても、ゴシゴシ洗うように頭皮をこするのはNG。手ぐしを入れるように髪に指を通しながら、まんべんなく頭皮を濡らしていきます。シャワーヘッドを頭皮に近づけ、水圧を利用すると毛穴の汚れが浮きやすくなります」

【4】1回目のシャンプーで髪表面の汚れを落とす

湯シャンの後に行う1回目のシャンプーは、髪の表面の汚れを落とすのが目的だ。

1回目のシャンプーは、髪の表面の汚れを落とすのが目的
1回目のシャンプーは、髪の表面の汚れを落とすのが目的(イラスト/雨月衣)
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「適量(さくらんぼ大を目安に髪の長さにより調整)のシャンプーを手に取り、軽く泡立ててから髪にのせ、泡立てながら洗います。髪の汚れ具合や頭皮のコンディションによって泡立ちが悪くても気にしなくて大丈夫。1回目では、頭皮を充分に濡らして2回目の本格シャンプーに備えることが重要です。2~3分洗ったら、全体をサッとすすぎます。少し泡が残っていても問題ありません」

湯温は38~40℃に

シャンプーの際の適温は38~40℃。40℃以上の熱いお湯は頭皮を刺激し、皮脂を落としすぎて頭皮が乾燥してしまう可能性がある。

固めた髪はほぐしてから洗う

整髪料等で固めた髪は、先にコンディショナーなどを塗布してやさしく洗うことでほぐれやすくなる。その後、シャンプーで全体をくまなく洗おう。

シャンプー剤は手のひらで泡立てる

シャンプー剤は手のひらで泡立てて
シャンプー剤は手のひらで泡立てて(イラスト/雨月衣)
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シャンプーを髪と頭皮に直接つけるのは×。両手のひらで軽く泡立ててから髪全体に泡をなじませて。

【5】頭皮を動かしながらの本格シャンプー法

1回目のシャンプー後、髪を軽く絞り余分な水分を落としたら、再びシャンプーを1回目よりやや少なめに取り、手のひらで軽く泡立てる。髪の間に手ぐしを入れるようにしてのばしつけ、空気を含ませるようにして泡立てながら洗う。

空気を含ませるようにして泡立てながら洗う
泡をクッションにして、頭皮と髪を泡でパックするイメージで(イラスト/雨月衣)
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「頭皮が充分に濡れていればよく泡立ちます。泡をクッションにして、頭皮と髪を泡でパックするイメージで行いましょう」。

シャンプーブラシで頭皮をマッサージ

シャンプーは指の腹を使うのが基本だが、爪を伸ばしていたり、腕が上がらないなどマッサージができない場合は、シャンプーブラシを使うのも有効だ。

シャンプーブラシを使うのも有効
シャンプーブラシを使うのも有効
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「頭皮を傷つけないやわらかい素材のものを選び、ブラシを頭皮につけた状態で小刻みに動かしてマッサージしましょう」

頭皮をくまなく洗うシャンプーマッサージ術

2回目のシャンプーは、【1】前頭部、【2】側頭部、【3】後頭部の順に、頭皮全体をくまなく洗う。指の腹を頭皮に密着させ、頭皮を動かすのがポイント。泡が髪と頭皮に充分に行き渡ったら、2~3分かけて洗う。

「髪の表面の汚れは1回目のシャンプーでほとんど落ちています。こすり洗いは髪を傷めるので絶体にしないでください。また、生え際は皮脂がたまりやすいので洗い残しに注意して」

耳の後ろとうなじもしっかり

耳の後ろやうなじに洗い残しがあると、頭皮のにおいや加齢臭が気になることがある。しっかり洗おう。

【6】シャンプー時間よりも長くすすぐ

丁寧に洗っているつもりでも、シャンプーが頭皮に残っているとかゆみや毛穴汚れなどの原因に。

シャンプー時間よりも長くすすぐ
シャンプー時間よりも長くすすぐ(イラスト/雨月衣)
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「シャンプーよりも長い時間をかけ、しっかりすすぐことが大切です。美容師さんがすすぎ時にしてくれるように頭皮に直接シャワーヘッドをあて、お湯で頭皮を洗い流すように意識して。

また、手のひらにお湯をためながら頭皮にあてるようにすると、耳の後ろや、うなじ部分の洗い残しが防げます」

手のひらにお湯をためながら頭皮にあてるようにする
手のひらにお湯をためながら頭皮にあてるようにする(イラスト/雨月衣)
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【7】トリートメントはコームで浸透させる

シャンプー後に使うトリートメントは髪に栄養を与えるもの。リンスとコンディショナーは手触りをよくするものだ。

「髪の健康のためにはトリートメント使いが重要です。トリートメントが薄まらないように髪の水分を軽く絞ったら、毛先から髪全体につけ、傷んでいる部分には重ねづけします。コームでとかすと髪にトリートメントが浸透しやすくなります。

ダメージがひどいときは、トリートメントを髪全体につけ、3分ほど待ってからすすぎましょう」

【8】頭皮をしっかり乾かす

吸水性のよいタオルで頭を包んでギュッと押さえたら、決してこすらず、軽く叩くように水分を取る。その後はドライヤーで髪の表面だけでなく内側まで乾かそう。

ドライヤーする女性
根元からかき上げるように15~20cm離れた位置からドライヤーの風をあてる(イラスト/雨月衣)
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「髪は放っておくと乾燥していくので、ドライヤーの熱から髪を守る効果のあるヘアオイル等をつけ、根元からかき上げるように15~20cm離れた位置からドライヤーの風をあて、手早く頭皮を乾かします。髪全体に風をあてて乾かしたら、最後に髪の表面に冷風をあてると艶やかに仕上がります」

枕カバーは摩擦の少ないものを選ぶ

睡眠中、髪は枕と接している状態になる。髪にダメージを与えないためには枕カバーの素材選びも重要だ。

「化学繊維の枕カバーは静電気が起こりやすいので、天然素材のものを選びましょう。できれば摩擦が少ないシルク製がおすすめ。髪のツヤも変わります」(永本さん)

◆毛髪診断士・永本羚映子さん

日本抗加齢医学会正会員。日本初のヘアケアとスカルプケアに特化したサロン「サロン・ド・リジュー」主宰。

取材・文/山下和恵

※女性セブン2026年3月19日号