
年齢を重ねると、複雑になっていく髪の悩み。健やかな髪を維持している人は、どんなケアをしているのか、気になりますよね? そこで、美髪の持ち主であるビューティ・ライフスタイルデザイナーの藤原美智子さん(67歳)に、習慣としていることを伺いました。発売中の大人女性に向けたムックシリーズ『reShine2025年秋号』に掲載している記事から抜粋して紹介します。
周りの意見に左右されず、自分らしさで決めたほうがいい
7年ぶりとなる著書『何歳かでも輝ける秘訣』(主婦の友社)がベストセラーとなっている藤原さん。年齢は関係なく、まだまだこれから輝けると勇気をもらえる一冊です。
その著書の中でも綴られているように、現在、藤原さんはセルフカラー派。
「白髪が増えて意識するようになったのは60歳を過ぎたころ。ちょうど“グレイヘア”が注目されはじめたときです。美容室で2か月に1回白髪染めをしていたけれど、行くのが面倒になり自分で染めるようになりました。
今は1か月半に1回自宅で染め、半年に1回は美容室で全体を染めてもらっています。それが私にとって心地いい方法」

染める、染めない。染めるならセルフかサロンか。化学染料か植物由来か······。白髪ケアだけでも選択肢が多く、一人一人考え方が異なるもの。
「周りの意見に左右されず、自分らしさで決めたほうがいい。私は仕事ではフェミニンな服を着ることが多いけれど、普段はカジュアルなファッションなので、グレイヘアにするとミスマッチになってしまう。自分のキャラクターや今のマインドにもグレイヘアは合わない気がして、“染める”を選択しています。シンプルに自分らしくいられるのは? 自分がラクなのは? というのが私の選択基準です。
それに、白髪は特別なことではなく、年をとれば誰もが生えてくるのだから、くよくよ悩んでも仕方ありません。精神をすり減らすのはもったいないと思います」
自分らしさで決められるのは、ヘアスタイルも同じ。
「前髪を上げるとゴージャスなマダム風になってしまうし、くせ毛なので髪の広がりを抑 えるためにひとつ結びにしています。前髪があると若々しく見えるし、まとめ髪だと頭が 小さく見えるので、私には好都合なヘアスタイルなんです。
白髪だけでなく、人生は選択の連続ですが、自分らしくいられることを軸に選べば、きっといい方向に進んでいくはずです」
◆ビューティ・ライフスタイルデザイナー・藤原美智子
1958年生まれ。多数の雑誌や広告撮影のへア&メイクとして活躍後、2022年に引退。現在は執筆、講演、テレビ出演など幅広く活。『何歳からでも輝ける秘訣』(主婦の友社) が好評発売中。
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『reShine2025秋号』では、気分が上がる美容・趣味・暮らしの実例やヒントを紹介。特集では“いくつになってもキレイ”の作り方や、ご機嫌でいるための秘訣を、reShine世代=(50~60代の女性たち)である、安田成美さん、高島礼子さん、南果歩さん、松本伊代さん、紫吹淳さん、鈴木砂羽さん、渡辺満里奈さんたちにインタビュー。誰もがおしゃれで粋に見える大人の着こなしについて、同世代の人気モデル、富岡佳子さん、前田典子さんがレクチャー。ほか、京都の大人旅や、白髪・薄毛対策、気になる美容医療など、役に立つトピックスをお伝えします。「付録付き限定版」では、3WAYに使えるマルチパウダー「レカルカ イルミネイトマルチ」の現品付き。
※『reShine』2025年秋号