
東日本大震災から15年目となる今春、天皇ご一家は3月25日から1泊2日の日程で岩手・宮城両県をご訪問される予定だったが、両陛下に風邪の症状があったため、直前になって延期が発表された。今後、改めて仕切り直すことになると見られているが、6月に控える欧州訪問では、楽しみなプランが持ち上がっている。【前後編の後編】
被災地訪問とともに、雅子さまが揺るがぬ思いを燃やされる事柄がもう1つ──6月下旬に控える、ベルギー・オランダ歴訪だ。
「雅子さまが複数国を同時に訪問されるのは、実に24年ぶりです。外交関係樹立160周年となるベルギーを訪問されるのに合わせ、ご一家と縁の深いオランダにも足を延ばされる形で、ご滞在は2週間ほどにわたる予定です」(皇室記者)
宮内庁関係者は、「ここに愛子さまが同行される案が浮上しているのです」と声を潜める。
「両陛下のベルギー・オランダ訪問が発表された当初、愛子さまの同行も取り沙汰されたものの、一度は下火になっていました。しかし目下宮内庁内部では、この欧州歴訪に何とか愛子さまが同行できる方法はないものかと、探る動きがあるのです」
その“秘策”とはいかなるものか──別の宮内庁関係者が続ける。
「そもそも皇室の海外公式訪問は、相手国政府からの招待のもと、日本でも閣議を経て決まる大がかりな行事です。今回も、両陛下は国賓としてベルギー・オランダ両国から正式な招待を受けている。天皇家のご長女とはいえ、愛子さまのご身位では国賓とはなり得ません。そこで、両陛下は“国賓”、愛子さまは“私的ご訪問”とお立場を分けてご訪問する案が検討されているのです」

愛子さまは、オランダで両陛下に合流されるとみられているという。
「ベルギーへのご訪問は国際親善の節目に合わせたものであり、公的な性格が強い。一方のオランダは、先方からの招待があったとはいえ、ご一家との長年の絆を踏まえたご訪問になります。費用の観点からも、愛子さまのご訪問は1か国が現実的で、渡航経験のあるオランダのみのご訪問となるのではないでしょうか。
愛子さまは国賓ではないことから、公的な晩餐会などには出席せず、私的な内宴には参加され、幼少の頃に対面したアマリア王女やアレクサンダー国王夫妻と、温かな親交の場を持たれることになるはずです。
この場合、愛子さまの渡航費や滞在費などの費用は、天皇家の“ポケットマネー”である内廷費から負担されることになるでしょう。両陛下はご公務となるため政府専用機を使用されますが、愛子さまは民間機の座席を押さえ、一般の人々と共に搭乗されるのではないか」(前出・宮内庁関係者)
天皇ご一家がそろって、オランダの地を踏まれるという案が模索される背景には、雅子さまと同国との深い絆がある。
「2006年、当時のベアトリクス女王はご一家を招待し、適応障害を発症された雅子さまが静かな環境で療養に専念できるよう助け舟を出しました。女王の夫・クラウス公が長年うつ病を患われていたこともあり、女王は病に苦しまれる雅子さまを案じていたのです」(皇室ジャーナリスト)
さらにその7年後の2013年、アレクサンダー国王の即位式は、雅子さまのご快復へ向けた大きな一助となった。
「両陛下は同国に招待されたものの、当時の雅子さまはいま以上に体調に大きな不安を抱えられており、渡航を迷われていました。そんな雅子さまにマキシマ王妃が直接、励ましの電話をかけ、奮起された雅子さまは11年ぶりの海外訪問を滞りなく終えられたのです。この成功体験が、後の復調の大きなきっかけになったといわれています。
両陛下はそのお立場上、自由に海外を訪問されるのは難しい。雅子さまにとって大変な苦難の時期に手を差し伸べてくれた同国へ感謝を伝え、ご一家がそろって旧交を温めるには、今回はまたとないチャンスなのです」(前出・皇室ジャーナリスト)
被災地で、そしてかつての苦境を助けてくれた思い出の国で──“再訪の誓い”を果たしたとき、国母の本当の笑顔が咲く。
※女性セブン2026年4月16・23日号