健康・医療

《春先の不調を乗り切るために…》免疫力を高める習慣「起きたらすぐ日光を浴びる」「朝の軽い運動」「温かい飲み物で体を温める」「腸活を意識」…医師が解説

 朝、体をきちんと目覚めさせるには、軽い運動も取り入れたい。

「朝はジムに行ってバイクや早歩きなどの有酸素運動と筋トレを、トータルで1時間ぐらい行っています。体を動かして血流をよくすることで、免疫細胞が全身を巡りやすくなり、免疫力の維持につながります。あまり激しすぎると免疫力が低下するので、少しきついと感じるくらいの運動がおすすめです」(工藤さん)

 eatLIFEクリニック院長で糖尿病専門医の市原由美江さんも、体を動かすことをルーティンにしている。

eatLIFEクリニック院長で糖尿病専門医の市原由美江さん
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「毎朝決まった時間に起きて、水分を摂った後に犬の散歩を30分行い、その後に庭の草むしりなどをして軽く体を動かすようにしています。規則正しい生活と適度な運動をすることで、自律神経が安定し、免疫機能を維持しやすくなります」

 体を動かす一方で、休ませる視点も忘れてはいけない。近藤さんは食事の間隔を空ける「ファスティング」を続けている。

「前日の夕食から食事の間を16時間空けることで、胃腸をしっかり休ませます。細胞内の大掃除といわれるオートファジーも活性化し、免疫機能の維持にもつながると考えられています。ただし、24時間以上食事を抜くような極端な断食は筋肉を落とし、かえって代謝と免疫力を下げることになるので禁物です」

生のみそを使ったみそ汁で腸活 

 温かい飲み物を体内に取り入れるなど、体を温める工夫も日々のコンディションを支えるのに重要だ。

 湘南美容クリニック新宿本院副院長の御園生(みそのう)佳奈子さんが言う。

湘南美容クリニック新宿本院副院長の御園生佳奈子さん
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「私がよく作るのは、しょうがやシナモン入りの紅茶です。体温が上がりやすく、血流改善や抗炎症作用が期待できますし、オリゴ糖を加えると腸内環境の改善にもつながります。緑茶にはカテキンによる抗ウイルス作用・抗菌作用があるので、日によって飲み分けています。また、免疫細胞の材料となるたんぱく質も、積極的に摂りたい栄養素です。私は豆類や鶏肉などを入れて、たんぱく質を補えるスープを作っています」

 免疫細胞の約7割が集中する腸は、全身の免疫と密接にかかわっていることから、腸活を意識する医師も少なくない。みそ汁を毎日飲んでいると話すのは、イシハラクリニック副院長の石原新菜さんだ。

「できる限り、生のみそを使ったみそ汁を作っています。一般的なみそは加熱処理されているため麹菌や酵母菌、乳酸菌が死滅していますが、生のみそはそれらを生きたまま摂ることができる。作るときは、具材に火が通ったら、70℃くらいまで冷ましてからみそを溶かせば、菌が生きたまま残ります。死滅した菌も善玉菌の餌になりますが、できれば生きている菌を摂るのが理想です」

(後編に続く)

※女性セブン2026年4月16・23日号