昭和天皇の長女・成子さんと愛子さんの共通点
東久邇家が現在の皇室とこれほどに深い絆で結ばれている背景には、前述したように、昭和天皇の長女・成子さんの存在がある。今年、生誕100年にあたる成子さんは、実は愛子さまとの共通点を数多く持っているのだ。
「天皇家の長女として育った成子さんは学業優秀、スポーツ万能で、多くの国民から愛される存在でした。また戦後、皇族から一般国民になった成子さんは、何不自由ない生活から一転、市井の主婦として、物資不足の中で暮らしていくことになった。配給の食材で食事を用意し、親の着古しを直して子供に着せていたといいます。
1949年、成子さんは雑誌『暮しの手帖』にそうした日々を綴り『やりくりの記』と題した文章を寄せ、多くの国民に読まれることになった。これは、“皇室関係者は占領軍から特別扱いされている”という人々の思い込みを一転させ、皇室と国民の距離を近づける役割を果たしたといいます。“国民と皇室の懸け橋に”と励まれる姿は、現在の愛子さまとも重なる」(皇室ジャーナリスト)

また、成子さんは生前、美智子さまと上皇さまのご結婚に際して、とあるメッセージを贈っていたという。
「民間から初めて皇太子妃となられた美智子さまに対して、当時は皇室内や旧華族らの間で批判の声も少なからず上がっていました。そんな折、テレビ番組に出演した成子さんは『あの慎重な東宮さま(上皇さま)がお考えになった上で選ばれた方でございます。きっときっと、将来のご伴侶として立派な方だと信じております』と美智子さまにエールを送ったのです。
この言葉は、美智子さまにとっては何よりも温かい励ましだったはず。そうした経緯も踏まえると、美智子さまが、この成子さんに連なるAさんを愛子さまのお相手に推される気持ちもうなずけます」(前出・皇室ジャーナリスト)
人々に愛され、多くの温かな記憶を残した昭和のプリンセス。果たして令和のプリンセスは、これからどんな人と巡り会われるのか。
※女性セブン2026年5月7・14日号