
芸能界きってのおしどり夫婦として知られた中村雅俊(75才)と五十嵐淳子さん(享年73)に別れの時が訪れた。五十嵐さんが急病のため亡くなったと中村の事務所が発表したのは5月2日のこと。ふたりにはやり残したことがまだたくさんあった──。【前後編の後編】
「つい2週間ほど前にお会いしたときは、いつもとまったく変わらない様子でした。ご夫婦でお気に入りのレストランに出かけたことをうれしそうに教えてくれて、『いまはふたりの時間がいちばんの楽しみ』と笑顔でお話しされていたのに……闘病していたとも聞いていなくて、あまりに急な知らせに驚きました」
肩を落としてそう振り返るのは、中村雅俊の妻で、4月28日に亡くなった五十嵐淳子さんの知人だ──。
「何才になっても息子は息子」
2004年に『JAL銀婚旅行ベストカップル2004』に選出され、2006年には夫婦でチョコレートのCMに出演。理想の夫婦だったが、2009年に衝撃的な事件が起きた。当時31才で俳優だった長男が、大麻取締法違反容疑で逮捕されたのだ。逮捕当日、報道陣を前にした五十嵐さんは、「何才になっても息子は息子。責任を取れるなら取ってやりたい」と頭を下げた。
「わが子を思う親心からの発言でしたが、『子離れできていない』との非難の声も上がりました。するとその後、長男の接見禁止が解けても夫婦は息子に会おうとはしませんでした。親としての反省を含め、長男を自立させるため断腸の思いでがまんしたといわれています」(芸能関係者)
逆風に立ち向かったふたりに“転機”が訪れたのは、新型コロナウイルスが猛威を振るった2020年。五十嵐さんはフラワーショップを閉め、中村の仕事がコロナ禍でストップしたことで夫婦の時間が増えた。

「結婚後すぐに長男が生まれたこともあって、ふたりだけで過ごした期間がほとんどないんです。新婚当時に戻ったような気分で、楽しく過ごしていた。日頃から妻への感謝を言葉にしていた中村さんですが、再び“新婚生活”を送るなかで、彼女にプレゼントをしたり行動でも示そうとしていました」(中村の知人)
レストランデートも、そのひとつだった。外食は行きつけの飲食店のみだと公言していた中村だが、近年は五十嵐さんと連れ立って、あちこちのお店に足を運んでいたという。
「ふたりは『子供に手がかからなくなったら悠々自適な生活を堪能し、真っ赤なセーターを着て、真っ赤な車でドライブしたいね』と話していたことがありました。ほかにも、夫婦で約束していたことがいくつもあったようで……来年2月には金婚式を迎えるはずでしたが、それも果たせなくなった。ふたりの時間をもう一度スタートさせたタイミングでの別れだったんです」(前出・中村の知人)
共に祝うはずだった50回目の記念日。隣で微笑む妻はもういないが、夫婦が紡いだ金色の時間は、これからも彼の中で色褪せることなく輝き続ける。
※女性セブン2026年5月21・28日号